第93回アカデミー賞受賞予想

第93回アカデミー賞受賞予想

2021/4/26(月)の第93回アカデミー賞授賞式が迫ってきました。今回は新型コロナウイルスによる作品不足により小粒なラインナップとなっております。正直、今年はあまり追う気がなかったのですが、映画仲間たちとアカデミー賞を見守る会に参加することになったのでここ1ヶ月追い上げで映画を観ました。

というわけで全部門受賞を予想していこうと思います。尚、今回はやる気があまりない為フィーリング予想となります。

※下線部をクリックすると私のレビューに飛べます。

作品賞
(Best Picture)

予想:『ノマドランド(Nomadland)
受賞結果:『ノマドランド』

他の候補:
・『ファーザー(The Father)
・『Judas and the Black Messiah』
・『MANK/マンク(MANK)
・『プロミシング・ヤング・ウーマン(Promising Young Woman)
・『ミナリ(Minari)
・『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-(Sound of Metal)
・『シカゴ7裁判(The Trial of the Chicago 7)

今年は対抗馬がいなさすぎて『ノマドランド』一択かなと思っています。それにしても、基本的にアカデミー賞作品賞を受賞する映画は私の苦手な映画が受賞する傾向にあるので『ノマドランド』で間違いないと思う。Amazonプロパガンダ映画にみえて気持ち悪かったな。

監督賞
(Directing)

予想:クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)
受賞結果:クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)
他の候補:
・デヴィッド・フィンチャー (『Mank/マンク』)
・リー・アイザック・チョン(『ミナリ』)
・トマス・ヴィンターベア(『アナザーラウンド(Druk)』)
・エメラルド・フェネル (『プロミシング・ヤング・ウーマン』)

ここは、本物のノマドを起用し、フランシス・マクドーマンドと共存させる世界を紡いだクロエ・ジャオでしょう。恐らく今年の監督賞は、女性監督に与えると思うのでありえるとしたらエメラルド・フェネルの逆転勝利ルートかな。

主演男優賞
(Best Actor)

予想:チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム(Ma Rainey’s Black Bottom)』)
受賞結果:アンソニー・ホプキンス(『ファーザー』)

他の候補:
・リズ・アーメッド(『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』)
・アンソニー・ホプキンス(『ファーザー』)
・ゲイリー・オールドマン(『Mank/マンク』)
・スティーヴン・ユァン(『ミナリ』)

今回は、誰が受賞してもおかしくないほどに超絶技巧の演技をした俳優がノミネートされました。そうなった時に、追悼の意を込めてチャドウィック・ボーズマンが受賞するでしょう。黒人に対する配慮もありそうだし。

主演女優賞
(Best Actress)

予想:キャリー・マリガン(『プロミシング・ヤング・ウーマン』)
受賞結果:フランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)

他の候補:
・ヴィオラ・デイヴィス(『マ・レイニーのブラックボトム』)
・アンドラ・デイ(『The United States vs. Billie Holiday』)
・ヴァネッサ・カービー (『私というパズル(Pieces of a Woman)』 )
・フランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)

『17歳の肖像』でオードリー・ヘプバーンの再来と言われたキャリー・マリガンが『プロミシング・ヤング・ウーマン』で搾取する人々に最悪な形で復讐する女性を怪演し演技の幅を広げました。#MeToo運動をはじめ「わきまえる女」と抑圧されていた時代が終焉を迎え「わきまえない女」の活躍が社会を良い方向に変えようとしている時代を象徴する本作を傑作に押し上げたのは紛れもないキャリー・マリガンの演技力のおかげだ。『17歳の肖像』でサンドラ・ブロックに破れたリベンジを今回果たせると思っています。

助演男優賞
(Best Supporting Actor)

予想:ダニエル・カルーヤ(『Judas and the Black Messiah』)
受賞結果:ダニエル・カルーヤ(『Judas and the Black Messiah』)

他の候補:
サシャ・バロン・コーエン (『シカゴ7裁判』)
・レスリー・オドム・Jr.(『あの夜、マイアミで(One Night in Miami)』)
・ポール・レイシー(『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』)
・ラキース・スタンフィールド(『Judas and the Black Messiah』)

正直、パッとしないラインナップなので誰が受賞するのか読めない。ただ、今年のサンダンス映画祭に出品されて、アカデミー賞にノミネートした『Judas and the Black Messiah』の急遽感を考えると、ダニエル・カルーヤかラキース・スタンフィールドのどちらかが受賞すると思う。ただ、同部門に2人以上ノミネートすると受賞できないジンクスが確かあった気がするので、漁夫の利でサシャ・バロン・コーエンが『続・ボラット』との合わせ業で獲る可能性もある。

助演女優賞
(Best Supporting Actress)

予想:ユン・ヨジョン(『ミナリ』)
受賞結果:ユン・ヨジョン(『ミナリ』)

他の候補:
・マリア・バカローヴァ (『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(Borat Subsequent Moviefilm: Delivery of Prodigious Bribe to American Regime for Make Benefit Once Glorious Nation of Kazakhstan)』 )
・グレン・クローズ – 『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌(Hillbilly Elegy)
・オリヴィア・コールマン(『ファーザー』)
・アマンダ・サイフリッド(『Mank/マンク』)

ここは、演技力+アジア人への配慮としてユン・ヨジョン一択な気がする。それにしても、同じ役でラジー賞とアカデミー賞ノミネートしたグレン・クローズが強烈だ。確かにパンチ力あるBBAを熱演されていました。

脚本賞
(Writing Original Screenplay)

予想:エメラルド・フェネル(『プロミシング・ヤング・ウーマン』)
受賞結果:エメラルド・フェネル(『プロミシング・ヤング・ウーマン』)

他の候補:
・脚本 : ウィル・バーソン、シャカ・キング/原案 : ウィル・バーソン、シャカ・キング、ルーカス兄弟(『Judas and the Black Messiah』)
・リー・アイザック・チョン(『ミナリ』)
・脚本 : ダリウス・マーダー、アブラハム・マーダー/原案 : ダリウス・マーダー、デレク・シアンフランス(『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』)
・アーロン・ソーキン(『シカゴ7裁判』)

ここはクエンティン・タランティーノばりのポップさを持ちつつも、弾丸を使わない現代西部劇に昇華させた『プロミシング・ヤング・ウーマン』に軍配が上がるだろう。正直、アーロン・ソーキンの情報増し増し脚本術は陳腐化してしまった気がする。

脚色賞
(Writing Adapted Screenplay)

予想: クロエ・ジャオ(『ノマドランド』※ ジェシカ・ブルーダーノマド: 漂流する高齢労働者たち』映画化)
受賞結果:クリストファー・ハンプトン、フローリアン・ゼレール(『ファーザー』※フローリアン・ゼレール戯曲『Le Père 父』映画化)

他の候補:
・サシャ・バロン・コーエン他(『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』※ボラット・サグディエフを使った映画化
・クリストファー・ハンプトン、フローリアン・ゼレール(『ファーザー』※フローリアン・ゼレール戯曲『Le Père 父』映画化)
・ケンプ・パワーズ (『あの夜、マイアミで』※ケンプ・パワーズ戯曲『One Night in Miami』より)
ラミン・バーラニ(ザ・ホワイトタイガー(The White Tiger)』※ : アラヴィンド・アディガ小説『The White Tiger』より)

まあ『ノマドランド』作品賞なら、脚本賞も『ノマドランド』ですね。原作に忠実かつ大胆なアレンジを施す離れ業が評価されるんじゃないでしょうか?

長編アニメ映画賞
(Best Animated Feature)

予想:『ソウルフル・ワールド(Soul)
受賞結果:『ソウルフル・ワールド』

他の候補:
・『2分の1の魔法(Onward)
・『フェイフェイと月の冒険(Over the Moon)
・『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!(A Shaun the Sheep Movie: Farmageddon)
・『ウルフウォーカー(Wolfwalkers)』 

アカデミー賞において最も信頼できない賞は長編アニメ映画賞であり、ディズニー/ピクサーに盲目な会員たちに呆れている。もちろん、いい映画もあるけれども他国や他の会社を置物として取り敢えずノミネートしている風潮は嫌いだ。どうせ、今回はAIが作ったような気持ち悪い駄作である『ソウルフル・ワールド』が受賞すると思うが、『ウルフウォーカー』が逆転勝利したらその時はアカデミー賞を再評価するとしよう。

国際長編映画賞
(Best International Feature Film)

予想:『アナザーラウンド』
受賞結果:『アナザーラウンド』

他の候補:
・『少年の君(少年的你)
・『COLLECTIVE(Colectiv)』  
・『皮膚を売った男(The Man Who Sold His Skin)』 
・『アイダよ、何処へ?(Quo Vadis, Aida?)

前哨戦から圧倒的に『アナザーラウンド』が強かったので恐らくこれで決まりだろう。ただ、今年はちょっと複雑な事情がある。正直、酔っ払いが学校勤務中に飲酒をするバレるかバレないかコメディである『アナザーラウンド』はアカデミー賞っぽくない作品である。このラインナップで最もアカデミー賞っぽい作品は、難民が現代アート作家に背中を売り、ヒトからモノになる過程で生まれる壮絶な物語こと『皮膚を売った男』である。また、長編ドキュメンタリー映画賞で圧倒的強さを持っているルーマニア汚職映画『Colectiv』が『タイム』に敗北した際に、逆転で国際長編映画賞を受賞する可能性がある。だから『アナザーラウンド』が勝てる確率は意外と低いのかもしれないと思っている。ひょっとしたら今年のダークホース枠はこの賞であり、『皮膚を売った男』か『Colectiv』が受賞するのかもしれない。 

長編ドキュメンタリー映画賞
(Best Documentary Feature)

予想:『タイム(Time)
受賞結果:『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』

他の予想:
・『Colectiv』
・『ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け(Crip Camp: A Disability Revolution)
・『83歳のやさしいスパイ(El agente topo)
・『オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(My Octopus Teacher)』 

今年は『Colectiv』のアレクサンダー・ナナウ以外、女性監督が手がけている異例の事態となっている。『Colectiv』もプロデューサーには女性(Bianca Oana)が関わっており、実質全ての作品に女性がノミネートしている状態となっている。今回は黒人ドキュメンタリー『タイム』とルーマニア汚職もの『Colectiv』の一騎打ちとなっているのだが、本部門は以外と潜入闇深ドキュメンタリーが獲れない傾向がある。『アクト・オブ・キリング』が評価の高さに反して『バックコーラスの歌姫たち』に栄冠を譲ったケースに近いの結果になりそうだ。それ言い始めたら、『オクトパスの神秘: 海の賢者は語る』が逆転優勝するパターンになるよね?と言われそうですが。

短編ドキュメンタリー映画賞(Documentary Short Subject)

予想:『Do Not Split(不割席)』 
受賞結果:『Colette』

他の候補:
・『Colette
・『A Concerto Is a Conversation
・『Hunger Ward』 
・『ラターシャに捧ぐ 〜記憶で綴る15年の生涯〜(A Love Song for Latasha)』 

本部門は毎年しっかり追っている訳ではないのですが、相性の悪い部門である。短い時間で映画的に現実の事象を捉えるのはそう簡単ではなく、どうしてもNHKの特番のように思えて映画を観ている気がしない。真面目だけが取り柄な作品が多い気がする。扱っている題材や社会的メッセージはもちろん評価していますが、やはり映画としてのアプローチで描いているのかが重要だと考えている。今年は珍しくイエメンの給食センターを描いた『Hunger Ward』以外の作品は観ることができた。個人的に推したいのは、香港のデモの深部を捉えた『Do Not Split』だ。本作は編集がとてもよく、香港の暴力を前進/後退、逃げる人の重ね合わせといったモンタージュで効果的に演出できていたのがとても良かった。

短編映画賞
(Best Live Action Short Film)

予想:『隔たる世界の2人(Two Distant Strangers)
受賞結果:『隔たる世界の2人』

他の候補:
・『プレゼント(The Present)
・『白い自転車(White Eye)』
・『Feeling Through』
・『The Letter Room』

これはNetflixにある『隔たる世界の2人』でしょう。繰り返される白人による黒人の暴力と、2010年代後半になって人々が気づき始めた「話し合いの時代の終焉」に伴う絶望と希望を短い時間の中に凝縮させている本作は圧倒的に強い。ワンカットでヒリヒリとした自転車泥棒とのいざこざを描いた『白い自転車』もレベル高かったが、アメリカの映画賞なので『隔たる世界の2人』に軍配が上がりそうだ。

短編アニメ映画賞
(
Animated Short Film)

予想:『愛してるって言っておくね(If Anything Happens I Love You)
受賞結果:『愛しているって言っておくね』

他の候補:
・『夢追いウサギ』 
・『Genius Loci』 
・『Opera』 
・『Yes-People』

正直観たのが『愛してるって言っておくね』だけなのでなんともいえないが、アカデミー賞っぽい内容だよね。以上。

美術賞
(Best Production Design)

予想:『マ・レイニーのブラックボトム』
プロダクション・デザイン→マーク・リッカー
セット・デコレーション→ カレン・オハラ、ダイアナ・スロートン
受賞結果:『Mank/マンク』

プロダクション・デザイン→ドナルド・グラハム・バート
セット・デコレーション→ジャン・パスカル
他の候補:
・『ファーザー』 
プロダクション・デザイン→ピーター・フランシス
セット・デコレーション→キャシー・フェザーストーン
・『Mank/マンク』
プロダクション・デザイン→ドナルド・グラハム・バート
セット・デコレーション→ジャン・パスカル
・『この茫漠たる荒野で(News of the World)』
プロダクション・デザイン→デヴィッド・クランク
セット・デコレーション→エリザベス・キーナン
・『TENET テネット(TENET)
プロダクション・デザイン→ネイサン・クロウリー
セット・デコレーション→キャシー・ルーカス

正直、美術賞のことはよくわかりません。ただ、『マ・レイニーのブラックボトム』の美術は良かったとだけ伝えておきます。

撮影賞
(Best Cinematography)

予想:エリック・メッサーシュミット(『Mank/マンク』)
受賞結果:エリック・メッサーシュミット(『Mank/マンク』)

他の候補:
・ショーン・ボビット(『Judas and the Black Messiah』)
・ダリウス・ウォルスキー(『この茫漠たる荒野で』) 
・ジョシュア・ジェームズ・リチャーズ(『ノマドランド』) 
・フェドン・パパマイケル(『シカゴ7裁判』)

今年はホイテ・ヴァン・ホイテマもエマニュエル・ルベツキもいません。なので撮影監督戦国時代となっているのですが、無冠で終わりそうな『Mank/マンク』に撮ってほしいところがある。『ノマドランド』のジョシュア・ジェームズ・リチャーズが受賞しそうな気もしますが、私はエリック・メッサーシュミットにBETだ!

衣裳デザイン賞
(Academy Award for Costume Design)

予想:アン・ロス(『マ・レイニーのブラックボトム』)
受賞結果:アン・ロス(『マ・レイニーのブラックボトム』)

他の予想:
・アレクサンドラ・バーン(『EMMA エマ(Emma.)』)
・トリッシュ・サマービル(『Mank/マンク』 )
・ビナ・ダイヘレル(『ムーラン(Mulan)』 )
・マッシモ・カンティーニ・パリーニ(『Pinocchio』 )

個人的には『Pinocchio』のグロテスクな衣裳の方が好きなのですが、恐らくアレクサンドラ・バーンVSアン・ロスの対決となり、後者が『イングリッシュ・pエイシェント』以来24年ぶりの受賞となりそうだ。

メイクアップ&ヘアスタイリング賞(Best Makeup and Hairstyling)

予想:ダリア・コッリ、マーク・クーリエ、フランチェスコ・ペゴレッティ(『Pinocchio』)
受賞結果:セルジオ・ロペス=リベラ、ミア・ニール、ジャミカ・ウィルソン(『マ・レイニーのブラックボトム』)

他の候補:
・マリース・ランガン、ローラ・アレン、クラウディア・ストルツ(『EMMA エマ』)
・エリン・クルーガー・メカシュ、パトリシア・ディーハニー、マシュー・W・マングル(『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』)
・セルジオ・ロペス=リベラ、ミア・ニール、ジャミカ・ウィルソン(『マ・レイニーのブラックボトム』)
・ジジ・ウィリアムズ、キンバリー・スピテリ、コリーン・ラバフ(『Mank/マンク』)

こればかりは本当にわかりません。強いていえば、『Pinocchio』のメイクアップが狂いに狂っていて素敵でしたとしか言いようがありません。

作曲賞
(Original Music Score)

予想:トレント・レズナー、アッティカス・ロス、ジョン・バティステ(『ソウルフル・ワールド』)
受賞結果:トレント・レズナー、アッティカス・ロス、ジョン・バティステ(『ソウルフル・ワールド』)

他の候補:
・テレンス・ブランチャード(『ザ・ファイブ・ブラッズ(Da 5 Bloods)』)
・トレント・レズナー、アッティカス・ロス(『Mank/マンク』) 
エミール・モッセリ(『ミナリ』 )
・ジェームズ・ニュートン・ハワード(『この茫漠たる荒野で』)

『この茫漠たる荒野で』はまだ観ていないのでわかりませんが、サントラが欲しくなるような映画が見当たりません。そうなると消去法で「音」の映画である『ソウルフル・ワールド』が受賞する気がします。『ザ・ファイブ・ブラッズ』は『地獄の黙示録』リミックスのクラブシーンが良かったぐらいで、他に作曲を意識させられる場面がなかった気がする。

歌曲賞
(Best Original Song)

予想:Speak Now(『あの夜、マイアミで』※作詞・作曲: レスリー・オドム・Jr.サム・アシュワース)
受賞結果:Fight for You(『Judas and the Black Messiah』※作曲: H.E.R.、D・エミール、作詞: H.E.R.、ティアラ・トーマス)

他の候補:
・Fight for You(『Judas and the Black Messiah』※作曲: H.E.R.、D・エミール、作詞: H.E.R.、ティアラ・トーマス)
・Hear My Voice(『シカゴ7裁判』※作曲: ダニエル・ペンバートン、作詞: ダニエル・ペンバートン、セレステ)
・Husavik(『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga)』※作詞・作曲: サヴァン・コテチャ、Fat Max Gsus、リカード・ゴランソン)
・Io sì (Seen)(『これからの人生(The Life Ahead)』※作曲: ダイアン・ウォーレン、作詞: ダイアン・ウォーレン、ラウラ・パウジーニ)

正直、この部門も疎いのですが、ブラック・ムービーの音楽から受賞しそうな雰囲気である。なんとなく、「Speak Now」かな?

音響賞
(Sound Mixing)

予想:レン・クライス、コヤ・エリオット、デヴィッド・パーカー(『ソウルフル・ワールド』)
受賞結果:ニコラス・ベッカー、ジェイミー・バクシュト、ミシェル・クートレンク他(『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』)

他の候補:
・ウォーレン・ショー、マイケル・ミンクラー、ボー・ボーダーズ他(『グレイハウンド(Greyhound)』)
・レン・クライス、ジェレミー・モロド、デヴィッド・パーカー他(『Mank/マンク』)
オリバー・ターニー、マイク・プレストウッド・スミス他『この茫漠たる荒野で』
・ニコラス・ベッカー、ジェイミー・バクシュト、ミシェル・クートレンク他(『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』)

今年から音響と録音が同じ部門で評価されることになった。 さて、今年は「音」映画『ソウルフル・ワールド』と『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』一騎打ちな訳ですが、『Mank/マンク』と『ソウルフル・ワールド』にノミネートされている音響部門における無冠の帝王レン・クライスにに与えられるのではなかろうか?彼は『ファイト・クラブ』から『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』などと5つの作品7部門でノミネート経験がありながら、まだ受賞したことはありません。強いのは断然『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』ですが、功労賞として『ソウルフル・ワールド』に受賞させるのではないでしょうか?

編集賞
(Film Editing)

予想:ヨルゴス・ランプリノス(『ファーザー』)
受賞結果:ミッケル・E・G・ニルソン(『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』)

他の候補:
・クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)
・フレデリック・トラバル『プロミシング・ヤング・ウーマン』 
・ミッケル・E・G・ニルソン(『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』)
アラン・ボームガーテン(『シカゴ7裁判』)

ここはダークホース『ファーザー』の編集をしたヨルゴス・ランプリノスを超絶推したい。『ジュリアン』でヒリヒリする空気を生み出したヨルゴス・ランプリノスが『ファーザー』ではトラウマ必至の気持ち悪い編集をしている。映画の特性上説明が非常に難しいのですが、ある特定の状況下にいる人から見た心理を長回しとカットの不規則な繋ぎでひたすら観る者を不安にさせてすごいです。

たまにヨルゴス・ランティモスが編集しているのだと勘違いされている方がいますが、ヨルゴス・ランプリノス、ヨルゴス・ランプリノスこの名前を是非覚えていただきたい。

視覚効果賞
(Visual Effects)

予想:アンドリュー・ジャクソン、デヴィッド・リー他(『TENET テネット』)
受賞結果:アンドリュー・ジャクソン、デヴィッド・リー他(『TENET テネット』)

他の候補:
マット・スローン、ジュヌビエーブ・カマイユリ他(『ラブ&モンスターズ(Love & Monsters)』)
・マシュー・キャスミール、クリストファー・ローレン他(『ミッドナイト・スカイ(The Midnight Sky)』)
・ニック・デイヴィス、グレッグ・フィッシャー他(『ゴリラのアイヴァン(The One and Only Ivan)』)
ショーン・アンドリュー・ファーデン、アンダース・ラングランズ他(『ムーラン』)

ここ最近の視覚効果賞は『エクス・マキナ』や『ファースト・マン』、『1917 命をかけた伝令』とVFX感少なめな作品が受賞する傾向がある。そう考えると、『TENET テネット』一択な気がします。

CHE BUNBUNの
第93回アカデミー賞映画ベスト10

1. ファーザー
2. 皮膚を売った男
3. Pinocchio
4. MANK/マンク
5. プロミシング・ヤング・ウーマン
6. COLLECTIVE
7. 隔たる世界の2人
8. DO NOT SPLIT
9. 白い自転車
10. ラブ & モンスターズ 

今年は小粒なラインナップな為、あまり頑張る気にはなれなかったのですが、『ファーザー』と『Pinocchio』があまりに素晴らしかったのでなんとか気力が保てました。果たして、今回のアカデミー賞はどんな結果になるのか楽しみです。