箱(2021)
原題:La caja
英題:The Box
監督:ロレンソ・ビガス
出演:エルナン・メンドーサ、ハツィン・ナバレッテ、クリスティーナ・ズルエタetc
評価:40点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
『彼方から』で第72回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞したロレンソ・ビガス最新作『箱』を第34回東京国際映画祭で観てきました。結局、前作はラテンビート映画祭で上映されたきり日本一般公開できなかったので、これを逃すと観賞困難作になるだろうと思って挑戦したのですが、『ノマドランド』系の作品で退屈してしまった。
『箱』あらすじ
『彼方から』(15)でヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞したビガス待望の最新作。父の遺骨を取りに来た少年は、その帰り道で父によく似た男を見かける…。ヴェネチア映画祭コンペ作品。
※第34回東京国際映画祭より引用
骨壺に入ったお父さんは目の前に
遺骨を取りに少年ははるばる遠くまでやってきた。骨壺(というよりかは箱)を受け取り、バスに乗っていると窓から父によく似た人物がいる。思わず、バスを降り、ぷーぷーとバスが怒りのクラクションを押しているのを横に父と思しき者に声をかける。しかし、「違うよ」とあしらわれてしまう。だが、父の面影を感じた少年は親の愛を求めるように彼についていき、ヤクザ商売の手伝いを始める。
本作は、各地を転々としながら、擬似家族のような関係性を紡いでいく話である。父と思しき者と少年の友情をミシントラック強奪の連携プレイで表現したり、パブロ・ラライン映画の右腕撮影監督であるセルヒオ・アームストロングによる黄金に輝く大地を捉えるショットは面白いものの、全体的に短調で、移動しては小さな物語を紡いでを繰り返しているので退屈してしまった。
周囲の評判は高いので、映画祭最終日の疲れによる低評価で観るタイミングが悪かっただけかもしれない。
第34回東京国際映画祭星評
夜を越える旅:★★★★
クリプトズー:★★★
スワン・ソング:★★
洞窟:★★★★★
ザ・ドーター:★★
復讐は神にまかせて:★★★★
見上げた空に何が見える?(FILMEX):★★★
クレーン・ランタン:★★
ある詩人:★★★★★
リンボ:★★
アリサカ:★★★★
一人と四人:★★★
ヴェラは海の夢を見る:★
カリフォルニエ:★★★★
箱:★★
牛:★★★★
※第34回東京国際映画祭より画像引用
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