TIFF2016鑑賞記録13「ブルーム・オブ・イエスタディ」東京グランプリ受賞作!

ブルーム・オブ・イエスタディ(2016)
原題:Die Blumen von Gestern
英題:The Bloom of Yesterday

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監督:クリス・クラウス
出演:ラース・アイディンガー,
アデル・エネル,
ヤン=ヨーゼフ・リーファースetc

評価:20点

先日、第29回東京国際映画祭が
終了しました。
今年の東京グランプリは
「4分間のピアニスト」のクリス・クラウス
監督新作「ブルーム・オブ・イエスタディ」

でした。

正直、衝撃だ!
なんたって、「7分間

」や「ダイ・ビューティフル」
「サーミ・ブラッド」と大評判作品が
目白押しだったのに、ブンブンが一番
酷いなと思った作品がグランプリを
獲っていたからだ。

これからそのお話しをしていきます。

「ブルーム・オブ・イエスタディ」あらすじ

ナチスの血を引く男が、
ホロコーストの被害者を集めて
イベントを開こうとする。
主人公の研究者は、気性が激しく頑固な性格の
せいで担当から外されるが、
インターンの女と一緒に準備を続ける…

登場人物に全く共感できない

本作はヨーロッパでは特にタブー視されている
ナチスやホロコーストを扱ったコメディである。
この手のコメディは慎重にやらないと
酷い映画になるのだが
(「帰ってきたヒトラー

」は傑作!)、この
「ブルーム・オブ・イエスタディ」は
地雷を踏んでしまった。

まず、主人公の男とインターンの女が
キチガイ過ぎて共感ができない。
男は、ナチスの血を引いているのに
ユダヤ人のホロコースト被害者を集めようとする。
こんな危険な状態だったら、謙虚に準備を
進めないといけないのだが、常に傲慢。
おまけにガンジーと名付けた犬を連れているではないか。

それに輪を掛けたように、インターンの女も
精神が不安定で、車から突然ガンジーを
投げ捨てたりする…

ふと「世界にひとつのプレイブック」を思い出した。
これは躁鬱病の男とセックス中毒の女が
共に歩むことで、病を克服していく話だが、
あれはまだ、主人公達の成長を魅せてくれたので
共感できた。

しかし、本作は全然主人公達が成長しないまま
ラストへ向かっていくので本当にキツい。
また内容も内容だけにブンブンは全く評価
できない作品だったのだ。

とはいえ、「4分間のピアニスト」監督作だから
日本公開はするだろう。
その時は、観ていかに酷いかを確かめてみてくださいw

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