パリ、ピガール広場(2016)
LES DERNIERS PARISIENS(2016)
監督:アメ、エクメ
出演:レダ・カテブ,
スリマヌ・ダジetc
もくじ
評価:65点
ラップユニットLa Rumeurのアメ、エクメ初長編映画。
パリ18区ピガール広場で
仮出所中の移民が
成功夢見て頑張る話だそうだが
果たして…
「パリ、ピガール広場」あらすじ
パリの歌舞伎町と言われるピガール広場を
舞台に仮出所中の移民が犯罪から
足を洗い新ビジネスで立て直しを
しようとするが、兄との関係が悪化し…
知られざるパリの一面
ブンブンが高校3年生の時、「最強のふたり」を観て驚愕の事実を知った。
それは、パリには移民の黒人が沢山いることだ。
フランス映画では、ほとんど移民や
黒人が登場しない。
まるで世界にいないような描かれ方を
するのだが、「最強のふたり」では
移民の労働者事情に迫っていた。
現に「パリはオシャレで良い街」と思っている人に、
口を大にして言いたいのは、「そんなことはない」のだ!
パリは移民が沢山おり、中心街では移民の物売りや
バクチ屋、署名詐欺師が沢山います。
メトロには物乞いの移民が徘徊しています。
さて、本作は「最強のふたり」以上に
等身大の移民を描いた、それも移民の
監督によって描かれている。
パリ18区、丁度北駅の方にある
ピガール広場周辺は、
パリ在住の人曰く
宿泊地に選んではいけないほど
危険な地域。いうなれば歌舞伎町だ。
ブンブンも実は泊まったことがあるが、
結構ヤバそうな雰囲気ある地区だ。
そこで、映し出される光景は
アフリカ系移民が服やCDを
もって街ゆく人や店にモノを
押し売りする姿だ。
また、どんなに足を洗って
しっかりした商売をしようと、
学がないが為に騙されたりして、
犯罪の道に戻らざる得ない状況に
なる姿だ。
監督がラップ出身の方だけに、
Dopeな音がリアリズムの邪魔を
してしまっている点は否めないが、
パリに行った人なら誰しも
目にするであろう移民の
プライベートのプライベート
まで垣間見ることができる
貴重な作品と言えよう。
」
のようにパリピなガールが出てくる
映画ではないぞww
Q&A:原題「LES DERNIERS PARISIENS」3つの意味
↑主演のレダ・カテブ、監督のアメ、エクメと
TOGETHER PHOTO(*^_^*)
Q&Aでは、フランス映画において無視される移民
を中心に監督は熱く語っていました。
また、原題の
「LES DERNIERS PARISIENS(最後のパリジャン)」
について監督は3つの意味を教えてくれました。
一つ目は、1980~1990年代以降失われたパリへの郷愁。
二つ目は、地価の高いパリにおいて、
バンリュー(郊外)へ行くかどうかの淵に
立たされた人の物語を象徴。
三つ目は、ヌーヴェルヴァーグ等1960年代
フレンチシネマへのオマージュ。
だそうです。
日本公開はビミョーなところですが、
もし機会があれば是非ご覧下さい!
その他上映作品とレビュー
既に鑑賞済み作品
TIFFJPで観た映画
TIFF2015の作品レビュー
コメントを残す