*

TIFF2016鑑賞記録11「ノクトラマ/夜行少年たち」問題児ボネロさんのクールすぎるテロ!

TIFF2016鑑賞記録11「ノクトラマ/夜行少年たち」問題児ボネロさんのクールすぎるテロ!

ノクトラマ/夜行少年たち(2016)
NOCTURAMA(2016)

%e3%83%8e%e3%82%af%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%9e
監督:ベルトラン・ボネロ
出演:フィネガン・オールドフィールド、
ヴァンサン・ロティエetc

評価:65点

サンローラン」でイヴサンローラン
財団から激怒され物議を醸した
ベルトラン・ボネロ監督最新作も
これまた問題作だ。

フランスの若者たちがテロを起こすまでの
一日を追ったドラマで、
2015年1月に発生した
パリのテロ事件
を彷彿させる内容となっている。
果たして…

「ノクトラマ」あらすじ

若い男女は大使館、ビル、駐車場を
爆破するテロを計画する。
その犯行当日をクールな映像で魅せる…

映像にビンビン!

本作は徹底的に、ストーリー性を廃し
ヴィジュアルで勝負をかけた作品だ。
冒頭のNOCTURAMAというタイトル
の出し方、「ドライヴ」を彷彿させる
ボネロ監督自ら監修した
フェティッシュなサウンドで観る者を
圧倒する。

そして、冒頭10分近く登場人物は
一切話すことなく淡々と
パリの町を動き回るのだが
これだけで5億点の格好良さがある。
というよりか、何故ボネロ監督は
シャネルやディオール等の
ラグジュアリーメーカーのCMをやらないのか

と思うほど、ただパリの町を映しているだけで
高級感をビンビン!出しまくっている。

「メゾン ある娼館の記憶」なんか、
もろこの手のラグジュアリーCMっぽさが
ある。

そして、爆破テロシーンや
ラストの銃撃戦など
ブンブンもサークルの動画で
真似をしたいほど心にぐっとくるヴィジュアルだ。
「サンローラン」同様、映画を撮っている人なら
間違いなく心に刺さる、痺れる、大喝采の
映像がそこにあった。

しかし、ストーリーは…

「サンローラン」もそうだが、
どうやらベルトラン・ボネロ監督は
ストーリーテリングにはあまり
興味がないらしい。というよりも上手くはない。

テロのシーンや特殊部隊にテロリストが
銃殺されるシーンを何度も巻き戻して
演出するのだが、これがかなり
くどかったりする。

そして登場人物の背景を描かない
描写をしているにも関わらず、
結構ヒントを与えてしまっている。
登場人物の背景を描かないことで
テロリストの「わからなさ」を
表現する演出なら、
「景気」に関する会話やパソコン画面
表示は回避すべきである。

「サンローラン」もそうだが、
ブンブン大好きな映像なのに
ストーリー面で不満足が残る。
ベルトラン・ボネロ監督が憎いですね~(良い意味で)
次回作はストーリーも
期待しているぞ!

おまけ:テロ当時の様子

2015年1月にパリでテロが起きた時、
ブンブンは留学中で、
フランスのアンジェにいた。
週末にホストマザーに誘われ、
デモに参加したときの動画を貼っておきます。
フランスは愛国心が強いですぞー

その他上映作品とレビュー

既に鑑賞済み作品

「牯嶺街少年殺人事件」レビュー
「怒り」レビュー
「フロッキング」レビュー
「シン・ゴジラ」レビュー
「キングコング対ゴジラ」レビュー
「TOO YOUNG TO DIE!」レビュー
「ハッピーアワー」レビュー
「ダゲレオタイプの女」レビュー
「リップヴァンウィンクルの花嫁」レビュー
「バケモノの子」レビュー
「オデッセイ」レビュー
PFFアワード2016 グランプリ作品
「食卓」レビュー

「淵に立つ」レビュー
「誕生のゆくえ」レビュー
「名誉市民」レビュー

TIFFJPで観た映画

「7分間」レビュー
「ノクトラマ」レビュー
「メコン大作戦」レビュー
「ブルーム・オブ・イエスタディ」レビュー
「アクエリアス」レビュー
「シエラネバダ」レビュー
「メッセージ」レビュー
「ミスター・ノー・プロブレム」レビュー
「あなた自身とあなたのこと」レビュー
「痛ましき謎への子守歌」レビュー
「鳥類学者」レビュー
「パリ、ピガール広場」レビュー
「オリ・マキの人生で最も幸せな日」レビュー
「ミュージアム」レビュー
「14の夜」レビュー
「クラッシュ」レビュー

TIFF2015の作品レビュー

2015年グランプリ作「ニーゼ」レビュー
「ケンとカズ」レビュー
「シュナイダーVSバックス」レビュー
「フル・コンタクト」レビュー
「ヴィクトリア」レビュー
「ルクリ」レビュー
「コスモス」レビュー
「ビースト・オブ・ノー・ネーション」レビュー
「ヒトラーの忘れもの」レビュー
「ぼくの桃色の夢」レビュー
「IF ONLY」レビュー
「灼熱」レビュー
「さようなら」レビュー
「FOUJITA」レビュー

ブロトピ:映画ブログ更新

関連記事

“Ç”【Bunkamura ル・シネマ特集】「ふたりのベロニカ」赤と緑が美しい…

ふたりのベロニカ(1991) La Double Vie de Véronique(1991)

続きを読む

“Ç”第88回アカデミー賞予想~長編アニメーション賞&美術賞~

長編アニメーション賞 思い出のマーニー インサイド・ヘッド [su_youtube u

続きを読む

“Ç”「傷物語 Ⅱ熱血編」ATG感溢れる中二病ヴァンパイア映画

傷物語 Ⅱ熱血編(2016) 監督:新房昭之 出演:神谷浩史、坂本真綾etc 評価:評

続きを読む

【ネタバレ解説】「アズミ・ハルコは行方不明」少女ギャング団、グラフィティ集団に影響与えた映画etc

アズミ・ハルコは行方不明(2016) 監督:松居大悟 出演:蒼井優、高畑充希、太賀、 石崎

続きを読む

“Ç”コメディ監督からの卒業?「あの日の声を探して」

THE SEARCH(2014) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス 出演:エミール・ジゴ、

続きを読む

“Ç”山田洋次の遺言状「母と暮らせば」二宮和也の潜在能力を300%引き出し…

母と暮らせば 監督:山田洋次 出演:二宮和也、吉永小百合、黒木華etc 評価:80点

続きを読む

“Ç”見逃したアノ映画はココで観られるぞ!

早稲田松竹5/9(土)~5/15(金)のラインナップ ミニシアターがどんどんシネコンに淘汰 され

続きを読む

【ベネチア国際映画祭】「苦い銭(Bitter Money)」オリゾンティ脚本賞受賞ワン・ビン新作ドキュメンタリー

苦い銭(2016) Bitter Money 苦銭 KU QIAN 監督:王兵(ワン・ビン

続きを読む

“Ç”アンジェ映画祭潜入レポート3:『グッドナイト・マミー(ICH SEH,ICH SEH)』

ICH SEH, ICH SEH 監督:Veronika Franz&Severin Fiala

続きを読む

“Ç”あの山崎貴の会心の一撃作「ALWAYS 三丁目の夕日」

ALWAYS 三丁目の夕日 監督:山崎貴 出演:吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子etc

続きを読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です





  • follow us in feedly
PAGE TOP ↑