【東京国際映画祭】『スルタナの夢』インドの街で迷子

スルタナの夢(2023)
原題:El sueño de la Sultana
英題:Sultana’s Dream

監督:イサベル・エルゲラ
出演:ミレン・アリエッタ、パウル・B・プレシアード、メアリー・ビアードetc

評価:20点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

「カウンターセックス宣言」の著者パウル・B・プレシアードが出演していることで気になっていたインドのアニメを第36回東京国際映画祭で観た。この日、5本鑑賞しており、本作はそのトリだった。アニメだし短いからと油断していたのだが、これがラスボスレベルで一筋縄ではいかなかった。

『スルタナの夢』あらすじ

1905年にインドのベンガルで書かれたフェミニスト短編小説をモチーフに、女性たちのユー トピアを探してインドを旅するヒロインを描いたアニメーション。サンセバスチャン国際映画祭で上映。

第36回東京国際映画祭より引用

インドの街で迷子

スペインからインドにやってくる女。男性の眼差しに嫌悪を示す彼女は本屋でフェミニズム小説「スルタナの夢」と出会い、そのエピソードを心にインドを旅していくといった内容。

だが、挿話がどれもスピリチュアルで呑み込みづらいものが多く、一つ目の科学によって男性を駆逐するエピソード以外よく分からないものとなっていた。おまけに、彼女がなぜインドを彷徨っているのか?突然始まるサルとのバトルシーンの意味はなんだろうなどハイコンテクストでメタファーだらけの演出に困惑しているうちに映画は終わってしまった。本作が退屈だったという気持ちだけが残ってしまった。

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※第36回東京国際映画祭サイトより引用