『シーバース/人喰い生物の島』デヴィッド・クローネンバーグの感染ホラー

シーバース/人喰い生物の島(1975)
SHIVERS

監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ポール・ハンプトン、ジョー・シルヴァー、リン・ローリイ、アラン・ミジコフスキーetc

評価:65点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

デヴィッド・クローネンバーグ映画はある程度観てきているが、まだ接していない作品がいくつかある。今回は、初期作『シーバース/人喰い生物の島』を観た。

『シーバース/人喰い生物の島』あらすじ

モントリオール郊外にある島で、寄生虫を人間の内臓に同化させようという実験が行なわれていた。その結果、被験者となった少女は島の男性たちと関係を持ち、そのあげくに凶暴化する。彼女と関係した男性たちも寄生虫に取り付かれ、肉体を乗っ取られてしまう。蔓延する怪現象の行く末は? 鬼才クローネンバーグがのちにハリウッドのヒットメーカーとなるアイバン・ライトマンと組んで送り出した残虐ホラー。

映画.comより引用

デヴィッド・クローネンバーグの感染ホラー

デヴィッド・クローネンバーグも一般的なパニックホラーを作っていたんだと思って観ていたのだが、案の定監督らしい肉体と精神との関係性を紐解く作品となっていた。寄生虫と内臓を同化して新しいタイプの人間を作ろうとする中で、性的関係を媒体に感染が拡大していく。そして人々の行動は寄生虫に乗っ取られていく。デヴィッド・クローネンバーグは『クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立』、『ビデオドローム』のようにミイラ取りがミイラになり思想が乗っ取られる作品を作ってきた。それだけにこの作品は決してクローネンバーグ作品の中で異端ではないだろう。個人的にはそこまでハマらなかったものの、後半プールにぽつんぽつんと佇む人の異様さに惹き込まれた。

 

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※映画.comより画像引用