【 #カメ止め 】『カメラを止めるな!』2度目の鑑賞、それは完全にスタッフ目線!

まさしくポンデミック!『カメラを止めるな!』旋風

※警告:本作は『カメラを止めるな!』の感想記事です。ネタバレ記事ではないものの、未観の方には読んでほしくない記事です。うっかり、このページを開いてしまった方は、すぐに閉じて映画館に行きましょう!TOHOシネマズ日比谷は意外と席に余裕ありますよ♩

専門学校ENBUゼミナール制作作品で、当初池袋シネマ・ロサと新宿K’sシネマの2館でしか公開されていなかったものの、口コミが口コミを呼び、連日満席。K’sシネマに関しては、5週間70回以上に及ぶ上映全てを満席にする快挙を成し遂げた作品がある。その名も『カメラを止めるな!』だ。

口コミのレベルはいつしか『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『パラノーマル・アクティビティ』を超える勢い。王様のブランチ、News zero,ZIP,スッキリ、めざましテレビと各種情報/ニュース番組でも取り上げられ、つい先日TOHOシネマズでも公開が決まった。しかもTOHOシネマズ日比谷に関しては、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト

』のスクリーン次に大きいスクリーン12で上映された。細田守最新作『未来のミライ

』を差し置いて。

海外でも絶賛!

海外でも注目され、ROTTEN TOMATOESでは100%(2018/08/05時点)を獲得した。

IndieWireでは、”The Best Zombie Comedy Since ‘Shaun of the Dead’(『ショーン・オブ・ザ・デッド』以来の最高ゾンビ映画)

“というタイトルで記事が書かれており、次のように賞賛されている。

The infectious fun begins with a virtuosic but strangely casual 37-minute long-take that messes with your expectations from start to finish.
訳:感染力のある楽しさは、変で無頓着ながらも巧みで終始貴方の期待をかき乱す37分ロングカットで始まる。

Drunk on its own DIY energy and deeply in love with everything it’s doing, “One Cut of the Dead” is a euphoric ode to the chaos (and compromises) of genre filmmaking.
訳:独自のDIYエネルギーを吹き込み、それがしているすべてのことを深く愛している “One Cut of the Dead”は、ジャンルの映画制作の混乱(そして妥協)による歓喜的な賞賛です。

もはや、一大ムーブメント、キネマ旬報ベストテン、映画芸術ベストテン入りはもちろん、日本アカデミー賞で『万引き家族

』を倒して作品賞に輝くのも夢ではなくなってきました。

ブンブンも当ブログで2回に分けて、熱い記事を書いた。そんな中、先日母親と妹が「『カメラを止めるな!』観たい。折角、ブンブン有給とっているんだから一緒に観に行こうよ」と誘われた。これは!と思い、ブンブンも2回目を観てきました。

2度目の鑑賞、それは完全にスタッフ目線!

2回目の方が面白いとTwitterで話題となっていたが、それはまさしく本当だった。この面白さというのは、『マッド・マックス/怒りのデス・ロード

』や『この世界の片隅に

』『君の名は。

』を2回目鑑賞した時と雰囲気はかなり違う。

一言で言うならば、本作のスタッフ目線で映画を観る楽しさと言えよう。『カメラを止めるな!』は通常だったら、粗をツッコマれてしまうような作品だ。それこそ、人気ブロガー物語る亀さんの酷評記事《映画『カメラを止めるな!』ネタバレ感想&評価も……おそらく日本で唯一の否定的意見です

》のような指摘が、ブンブンを始め辛口ブロガーから出るのは必然という内容だ。しかし、観終わった後、ほとんどの映画ライター、評論家、ブロガー、そして一般の観客は本作を斬ることができなかった。それは、この作品を観た人は、37分ワンカットゾンビ映画の裏側で起きている不条理に自身の生き様を重ね合わせるからだ。そして、次々と巻き起こる不条理/ハプニングを、イーサン・ハントのような完璧さではなく不器用に不器用を重ねて完成させ、なんとか炎上する企画を鎮火させていく様子にカタルシスを感じるのだ。

2回目、本作を観るとき、観客は知っている。映画の内外で密かに起こっている涙ぐましい努力を、本作が血と汗の結晶であることを。もはや、2回目は”ONE CUT OF THE DEAD”のスタッフとして観てしまうのだ。だから、物語前半。観客が全然笑ってくれない、途中でお花を摘みに退席する観客の多さに不安になる。「観客よ、耐えてくれ。37分後にミラクルが起きるから!」と必死に祈る。でも、その祈りをへし折るかのように、37分ワンカット頼みの綱である「ポン!」は白けで終わってしまう。心が引き裂かれそうになる。

それが、第二幕、第三幕になるにつれ徐々に笑いが一見さんから漏れてくる。そして終盤においては、花火のようにドッカンドッカン!笑いが炸裂する。そして、映画が終わった時には、あちこちで「楽しかったねぇ〜」「マジでサイコー!」「泣くかと思くらい笑った」という声が捲き上る。人々は、急いで携帯の電源を付け、LINEやTwitterで本作を観た興奮を書き連ね始めた。そして、ブンブンはもはや『カメラを止めるな!』の宣伝部長、プロデューサー、もといスタッフの一員。胸をなでおろし、心の中では涙しながら「みんな…楽しんでくれてありがとう!!」と喜んだのであった。

そうか、2回目はこういう楽しみ方ができるのかとようやく理解しました。

母も妹も大満足

今回、母と妹を連れてTOHOシネマズ日比谷で鑑賞した。母と妹は年に数回しか映画館で映画を観ないような人なのだが、「めちゃくちゃ面白かった」と大満足して頂けました。親に、ずっとここ5週間「マジで『カメラを止めるな!』面白いから観て!」と洗脳した甲斐がありました。

ってわけで、本作を観て面白いと思った方は、是非本作を布教させて行きましょう!ポンデミックの渦がさらに広がれば、漫画原作ものの蜜に溺れ、海外からゲストを呼ぶジャパンプレミアではアイドルやお笑い芸人を使った低俗な宣伝をしてしまう日本映画界も変われるかもしれない…『カメラを止めるな!』はまさに希望の星だ!

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