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『ブラック・パンサー』アフリカ×SFの化学反応

『ブラック・パンサー』アフリカ×SFの化学反応

ブラック・パンサー(2017)
BLACK PANTHER(2017)


監督:ライアン・クーグラー
出演:チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、
ルピタ・ニョンゴ、マーティン・フリーマンetc

評価:60点

マーベル映画は今や必ず一定水準を超えてくる。そんなマーベル映画の新作『ブラック・パンサー』がアメリカで好評とのこと。『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』で登場したブラック・パンサーの単独映画だ。監督は『フルートベール駅で』で注目され、『クリード チャンプを継ぐ男』で輝いた新鋭ライアン・クーグラー。果たして…

『ブラック・パンサー』あらすじ

ワカンダの若き国王ティ・チャラ。ワカンダが世界から秘密にしていた鉱物ヴィブラニウムを狙う元秘密工作員の男エリック・キルモンガーが、武器商人のユリシーズ・クロウを捕まえるべくティ・チャラはブラック・パンサーとして暗躍する。

アフリカ×SFの化学反応

正直、大傑作『15時17分、パリ行き』を観た後の鑑賞なので霞みました。

正直、鈍重冗長なストーリーに加え、暗い&俊敏過ぎる動きでアクションがよく分からないというヒーローものとしては致命的な欠陥をもっています。肝心はブラック・パンサーはずっとヘナチョコ且つ、脇役のオコエがチートレベルに強いのでブラック・パンサーの成長譚としても弱いものがある。

しかしだ、それを帳消しにする徹底されたアフリカ文化描写に私はノックアウトされた。象形文字のようなタイポグラフィに、アフリカ民族衣装とテクノロジーの融合、心揺さぶられるドープなアフリカサウンド。そして何よりも、イドリッサ・ウエドラオゴやスレイマン・シセの映画から学んだのであろうねっとりした部族の軋轢を魂の叫びをバックに展開する技法に私は唸らせられた。

アフリカとSFの融合、またマーベルよ、魅せてくれ!

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