【ネタバレ考察】『あのこは貴族』「普通」は普通ではないし視認できない
まず、榛原華子(門脇麦)の家庭から語るとしよう。タクシーでホテルにまで送迎される。次の場面では家族のホテル会食が捉えられる。皆、正装で厳かな雰囲気の中、洗練された手つきで料理を嗜む。毛皮を纏うことが世間では炎上に繋がることに対して、まるで野蛮人を追っ払うように嘲笑う。そこへ華子が到着し、婚約者と別れたことを告げる。すると、次の縁談話を持ちかけられる。貴族家庭特有の跡継ぎ、血統の面倒臭い話が空間を覆い尽くす。
まず、榛原華子(門脇麦)の家庭から語るとしよう。タクシーでホテルにまで送迎される。次の場面では家族のホテル会食が捉えられる。皆、正装で厳かな雰囲気の中、洗練された手つきで料理を嗜む。毛皮を纏うことが世間では炎上に繋がることに対して、まるで野蛮人を追っ払うように嘲笑う。そこへ華子が到着し、婚約者と別れたことを告げる。すると、次の縁談話を持ちかけられる。貴族家庭特有の跡継ぎ、血統の面倒臭い話が空間を覆い尽くす。
ブラジル公安フォーラムの調査(2017年)を考慮すると、ブラジルの黒人は依然として人口の半分以上を占めています。2005年から2015年の間に、黒人が殺害された数は18%増加し、これによって私たちは殺人事件の犠牲者の大半を占めるようにもなり、登録された死体の71%を占めるようになりました。「Jah Intervention」は、疲労困憊するまでの象徴的な歩き方です。介入は、ボクシングリングでの巨人の戦いの前に行われる予備的なウォーミングアップを提案する。介入は、半自動武器の弾丸による穿孔の影響を受けたときの、突然の落下を感知するパフォーマーの動きで構成されています。
ブルハン・クルバニ監督は、ドイツに適応しようとしてアイデンティティが失われていくアフリカ人の肖像を荒々しく画面に打ち付けている。本作では、アンゴラ、モザンビーク、ギニアビサウ、ガーナと様々なアフリカの国名が出てくる。しかし、それは表面的でその国の内部までは描かれない。本作に登場するドイツ人は、国名こそ知っているが最終的に「黒人」に収斂していき、雑にアフリカ人を扱っていく。主人公フランシス(ウェルケット・ブンゲ)は難民としてドイツに流れ着く。必死になってたどり着いたドイツに夢を抱き、少しでも幸せになろうとするが、ドイツ語はできない上に金もビザもないので、怪しげな労働に手を出さざる得なくなる。地の底にいるものにとって「真っ当な人間として生きる」ことは高嶺の花なのだ。そんな彼は、怪しげな男ラインホルト(アルブレヒト・シュッヘ)に惹かれていく。カルト教祖のように黒人の前に現れて電話番号を書いた札をばら撒く彼。明らかに怪しい男であるが、次第にフランシスは彼に取り込まれていき、危険な仕事に巻き込まれていくのだ。そしてドンドンと「真っ当な人間として生きる」ことから遠ざかっていく。代わりに、ドイツで生きる為にフランシスの名を捨て「フランツ」として生きるようになっていく。
『ミッチェル家とマシンの反乱』では、「見る」行為をとことん突き詰めた演出が魅力的な作品といえよう。例えば、我々がスマホやPCでSNSを見たり、動画を観たりする行為について考える。目の前に映っている世界は過去であったり、自分の今いる場所とは異なる為一歩引いたところから眺めていることでしょう。それをアニメで表現するとどうなるか、それは現実の写真であったり、3Gアニメに対してラフになったイラストだったりする。主人公ケイティ・ミッチェル(アビ・ジェイコブソン)から見て現実離れした世界は、実際の写真として提示される。2次元から3次元に積分することで、イメージはできるけれども自分の住んでいる次元とは異なる生活がそこで強調される。
The Gig Is Up(2021) 監督:Shannon Walsh 評価:70点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 皆さんは「ギグワーク」をご存知だろうか? 「好きな時に好きなだけ働ける」をコンセプトに数時…
カメラを持った男Guido Hendrikxは田舎町を彷徨う。そして街行く人をカメラで捉え続ける。当然ながら、撮られている方は困惑する。「何をしているのだ?」「これは何かのドッキリなのか?」「これにどういう意味があるのか?」人々は彼に問いかける。しかし、彼は沈黙したままでカメラを向け続ける。
The Metamorphosis of Birds(2020)A Metamorfose dos Pássaros 監督:Catarina Vasconcelos 評価:35点 おはようございます、チェ・ブンブンです。…
ブルータリスト建築の無骨なボストン市庁舎に始まり、ボストンの街のどこかドライな建築を巧みに挿入しながら、都市から政治、市民へと微分を重ねていくことで人の営みの重要な要素を抽出していく。マーティ・ウォルシュ市長は、限られた予算の中でボストンの中にある様々な問題を解決しようとしている。癌やアルコール中毒といった厳しい境遇を乗り越えてきた彼は対話を重視しており、労働者やマイノリティ、韓国系、プエルトリコ系といった人種のコミュニティとの議論の場を設けて傾聴する。看護師のストライキ会場にも足を運ぶ。障がい者支援団体に訪問した際には、自らエプロンを身につけ、給仕を行ったりしている。さらには大麻薬局のオーナーにすら議論の場が設けられていたりするのだ。
昨年、フランスで話題になったドキュメンタリー『Un pays qui se tient sage』がCPH:DOXにて配信されていたので観ました。本作は、黄色いベスト運動を収めたドキュメンタリーである。タイトルは2018年12月に151人もの高校生が警察官に拘束された際に、警察官が「ほらな、わきまえているクラスだろ(Voilà une classe qui se tient sage)」と言ったことに由来している。マクロン大統領の富裕層優遇政策により、貧困層に対しての無関心さが露呈し、燃料税の増税がきっかけとなって始まった黄色いベスト運動は、市民と警察の激しい暴力の応酬となっている。本ドキュメンタリーでは、様々な人が黄色いベスト運動における暴力性を多角的に分析している。かなり物議を醸している映画らしく、日本語で簡単な感想を書いた自分のレビューに英語やフランス語でクソリプがつくほど熱気がある作品となっている。折角観たので感想を書いていく。
Bakken(2021) 監督:Adrian Skarstad, Theodor Nymark, Ömer Sami, Mikkeline Daa Natorp, Rikke Norgaard Hansen, Mary …