世界遺産ビニャーレス渓谷に潜入
世界遺産のビニャーレス渓谷に行きました♪ pic.twitter.com/K1cbVPGJQa
— che bunbun (@routemopsy) 2018年8月15日
キューバ2日目は、世界遺産ビニャーレス渓谷ツアーに参加しました。
もくじ
世界遺産・ビニャーレス渓谷(Valle de Viñales)
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登録年:1999年
登録基準:(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
概要:キューバ・ピナール・デル・リオ州にあるカルスト地形の窪地。ここでは、昔からタバコとラムの栽培が盛んで、また他の国にはない絶景が拝めることから世界遺産に認定された。
いざビニャーレス渓谷へ!
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ハバナから車を走らせる。ビニャーレス渓谷までは3時間程かかるらしい。
1時間も車を走らせていると、雰囲気がガラリと変わる。広大な自然、自然、自然が眼前に広がってくるのだ。車窓からの景色を楽しんでいると、やたらヒッチハイカーを見かける。どういうことかとガイドさんに訊いてみた。どうやら、出稼ぎ労働者なんだそう。田舎に行くと、交通手段が少なくなる。車を持てない貧しい農民はヒッチハイクして村と町を行き来するとのこと。また、この手の農民の交通手段としてヒッチハイク専用のトラックが走っており、バスのように有料で乗ることができる。キューバの意外な一面を見ているうちに、道の駅に到着しました。ハバナでは、全く土産を買う場所が見当たらなかっただけにありがたい。ここではバラマキ用のお菓子が置いてありました。
また暫く車を走らせる。そして停まる。「着いたわよ」とガイドは言うけれど、ここホテルの前じゃね?周り木々が生えているだけのように見えるのだが…
林を抜けるとそこは絶景だった!あたり見渡す限り、美しい緑に覆われた広大な自然だ。そしてふと、手前に目をやると、ホテルのプールが見える。こんなホテルに泊まれたらサイコーだろうな。こんな絶景を前に優雅に泳ぎ、水中バレーボールを嗜むなんて凄い贅沢で羨ましい。仕事の疲れを癒してくれる絶景を前にブンブンは言葉を失いました。この興奮は写真だけでは伝わらない。行った人だけが感じるものがある。
↑フィギュアを持ち込んで写真撮影大会
ピナール・デル・リオ(Pinar del Río)へ
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この時期8月は雨季で葉巻体験はできないとのこと(GWあたりに行くと楽しめるとのこと)だったので、ピナール・デル・リオ観光へ。ピナール・デル・リオとはPinar del Ríoという語感から察する通り、日本語だと《川松》という意味になります。グアマ川があり、そこに沢山の松が生えていたことからこのような町の名前になっているんだそうです。ここは、沢山の葉巻工場があり賑わっているとのこと。8月はシーズンオフなので、休暇を取っているか、あるいは芋の栽培をしているとのこと。
色鮮やかな建物が多いこの町は、非常にインスタ映えします。店もハバナ以上に土産屋が多く、見応えがあります。
ナオト・インティライミっぽくCDを買ってみた
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30分程自由時間があったのでショッピング!雑貨屋に入ると、CDが沢山並んでいました。すると、店員さんが「何が欲しい?」と訊いてきました。ふと『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー
』の記憶がフラッシュバックする。これは、ナオト・インティライミごっこができるぞ!と思い、店員と会話してみた。
ブンブン:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのCDってある?
店員A:お前、ブエナ・ビスタ知っているのか?De Alto Cedro voy para Marcané
Llego a Cueto,,,
ブンブン:voy para Mayarí! 《Chan Chan》でしょ!
店員A:お前、いい奴だな。ただな、、、見た感じここサンバやマンボのCDしかねぇからなー、ちょっと待ってろ!音楽マニアを呼んでくる。彼が君のコンサルタントだ。
店員B:確かに、ブエナ・ビスタはねぇなー
ブンブン:じゃあ、デザインがかっこいいのでコレにします。あと、ゲバラの本ってありますか?
店員A:よっしゃ、それならあるぞ!
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↑ゲバラの写真集
日本人は割とシャイなので、お店で話しかけられるのを嫌う傾向がある(ブンブンもそうだが)。それ故、日本の店では服屋以外あまり店員が話かけてくることがないのだが、キューバでは割とあります。ちょっと厚かましさはありますが、これぞ旅の醍醐味、異文化交流。ここはナオト・インティライミのコミュ力を意識して積極的に会話をして見ました。
油断大敵、BBAに胸ぐら掴まれる
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キューバは、ヴィジュアル的に身の危険を感じるところが多く、常に警戒モードで行動している。それだけに、危ない人に気づけないことがある。ピナール・デル・リオでの観光が終わり、ガイドさんを待つブンブン。数十メートル先にガイドさんが見え、ホッと安心した矢先、BBAに突如胸ぐらを掴まれた。早口なスペイン語で捲し立てるように怒っているようだ。財布とパスポートだけスられないようにガッチリホールドする。すぐにガイドさんが引き剥がしてくれた。ちょっと怖かった。ただBBAが何を言わんとしていたか何となく分かる気がした。「ここは観光客がズカズカ足を踏み入れる場所ではねぇ」と怒っている気がした。モロッコのマラケシュにツアーで行った時、マーケットをパシャパシャ写真を撮る日本人たちに現地民が嫌な顔をしていたのを思い出した。旅行って、自分のいる場所と違う世界を楽しむ娯楽である一方、他国を無意識に見世物小屋のように見てしまう危ない側面がある。きっと、このBBAは、見世物小屋のように外国人観光客から見られている様子に腹を立てていたのだろう。幸いにも、怪我もなければ何も盗まれなかったので安心でしたが、油断大敵、また自戒を込めて踏み入れる場所に敬意を!と思いました。
豪華なランチ!!
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お腹がグゥーーー!っと鳴ったところでランチタイム!この日は、ビニャーレスの絶景が楽しめるレストランに行きました。
隣に畑があり、そこで取れたものを使って、ご馳走を振舞ってくれるのだそうです。
料理ができるまでの間、これをと《アンティ・ストレス》というカクテルをいただきました。パイナップルに、ココナッツミルク、砂糖、シナモンにお好みでラム酒を入れる、ほぼピニャ・コラーダなこのドリンクは、暑いキューバの気候にピッタリ。身体全体が癒されていきます。
↑ポテトチップスに、カリカリナン的なもの。噛めば噛むほど味が染みてきます。
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↑野菜スープ。無骨なビジュアルに反してこれがとても美味しい。かぼちゃがホロホロになるまで煮込まれており、かぼちゃがもつ甘さが口の中で広がります。
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↑いつの間にかテービルが王の食事ばりに盛りだくさんに!チキンに、フィッシュにフルーツ、サラダとバラエティ豊かです。ちなみに、この国ではバナナはデザートではなく主食扱いとのこと。実際に食べてみると、我々の知るバナナの甘さはなく、芋のような食感でした。
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↑デザートのプリン。めちゃくちゃ甘いのでエスプレッソと一緒に!
鍾乳洞へ…
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ランチを嗜んだ後、鍾乳洞へ行きました。ガイドさんがこっちこっち!と手招いているのだが、どう考えても道に見えない細い空間をすり抜けていく。これ、お相撲さんは通れない奴ではありませんか!
最深部へ着くと、長い行列ができていました。そこで暫く待つこと20分。ボートがやってきました。
漆黒に消えていく舟、、、 pic.twitter.com/PlYp0UMpj6
— che bunbun (@routemopsy) 2018年8月16日
そう、ここではボートに揺られながら、鍾乳洞の神秘的世界を楽しめる場所です。遠くの空間には人工的な石の階段があったりと、インディ・ジョーンズ感満載でなかなか面白いです。
↑チョコレートの池かな?『チャーリーとチョコレート工場』のようなオーラを放っていますが、飲めません。
プレイストリアの壁画(Mural de la Prehistoria)
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最後にプレイストリアの壁画を観に行きました。プレイストリアの壁画とはキューバ科学アカデミーの地図作成責任者であったLeovigildo González Morilloが1961年に描いた作品。ヒトと動物の進化の過程を描いたものだ。
実際に見てみると、想像以上の巨大さに圧倒されます。壁画の前は100m近く何もない草原が広がっているので、清々しい気持ちになれます。
↑壁画を振り返ると何もない草原が広がっていることに驚くことでしょう。
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↑キューバ映画『低開発の記憶
』と一緒にパチリ
最後に…
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キューバ2日目は日本ではあまり味わえないタイプの大自然を5感フル活用して楽しみました。やっぱり来てよかったなーとつくづく想うブンブンでした。
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