【読書感想文】『観光客の哲学』意外な角度から観光について切り込む
観光客の哲学 著者:東浩紀 『観光客の哲学』概要 2017年の初版刊行以来、第71回毎日出版文化賞(人文・社会部門)受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2018でも第2位ランクインなど多くの反響を呼んだ『ゲンロン0 観光客の哲学』…
観光客の哲学 著者:東浩紀 『観光客の哲学』概要 2017年の初版刊行以来、第71回毎日出版文化賞(人文・社会部門)受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2018でも第2位ランクインなど多くの反響を呼んだ『ゲンロン0 観光客の哲学』…
ジャクソンひとり(2022) 著者:安堂ホセ 『ジャクソンひとり』あらすじ 「実際に生きてるってこと。盗用したポルノごっこじゃなくて」 アフリカのどこかと日本のハーフで、昔モデルやってて、ゲイらしい――。 スポーツブラン…
【読書感想文】「ユリイカ バーチャルYouTuber特集号」 哲学若手研究者フォーラムで山野弘樹さんがVTuberを哲学の領域から論じる「VTuberがVTuberとして現出するということ」が発表される。VTuber動画…
独学の思考法 地頭を鍛える「考える技術」 著者:山野弘樹 おはようございます、チェ・ブンブンです。 社会人6年目になるとプロジェクトマネージャーとして、社内政治の板挟みに悩まされることが少なくない。論理的思考の重要さが定…
メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界(2022) 著者:バーチャル美少女ねむ おはようございます、チェ・ブンブンです。 2022年は、VTuberの世界に出会ったことで自分の価値観に大きな…
タコピーの原罪(2022) 作者:タイザン5 おはようございます、チェ・ブンブンです。 今、Twitterで話題となっているタイザン5の「タコピーの原罪」の上巻を読みました。可愛らしいタコのキャラクターが出てくるにもかか…
幻のアフリカ納豆を追え!(2020) 著者:高野秀行 おはようございます、チェ・ブンブンです。 私は、文章力を上げるためには映画の本や記事をあまり参考しないようにしている。哲学者が哲学書ばかり読むと衰えるという話があるが…
Twitterで話題となっていたベラルーシのディストピア小説「理不尽ゲーム」を読みました。コロナ禍になって日本はルーマニアのような東欧の閉塞感の空気を帯びてきたなと感じるこのところ、ベラルーシは欧州最後の独裁国家と言われるらしくルカシェンコ体制から逃れるように東京五輪後亡命する選手がいるほど過酷な国なんだとか。「理不尽ゲーム」はそんなベラルーシ社会を取り巻く閉塞感をディストピア小説として書いた代物だ。こうした作品が日本に翻訳されて入ってくるとは嬉しい限り。早速読んでみました。
本作を読んでいる時、「いつ書かれた作品だ?」と背表紙を見て絶望した。そこには「2013年」と書いてあったからだ。2010年代はスマートフォンとSNSの台頭で老若男女世界中の情報が洪水のように我々を呑み込んでいった。これにより、世界中の社会問題も明るみに出て、抑圧される女性像も世界中に伝播し、少しずつ「男らしさ」「女らしさ」の呪縛から解放する動きが活発となっていった。村上春樹は「海辺のカフカ」で、図書館のトイレを通じて公共とジェンダーの関係について論じていた。「ドライブ・マイ・カー 」も恐らくは、意図的に女性蔑視を描いているのだと思う。だが、その癖が強すぎるもとい少し古くて拒絶反応が出てしまった。
チェブンブンブックランキング2020 師走の季節、皆さんのベストテンが乱立する時期ですね。私チェ・ブンブンも映画だけでなく、今年はいろんな本に挑戦できたと思います。コロナで世界中が100年に1度の混乱の中に突き落とされ、…