『倦怠』カイエ・デュ・シネマ選出のキモいおっさん欲情記

倦怠(1998)
L’Ennui

監督:セドリック・カーン
出演:シャルル・ベルリング、ソフィー・ギルマン、アリエル・ドンバール、ロバート・クレイマーetc

評価:50点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

日仏学院でセドリック・カーンの作品がたくさんあり、カイエ・デュ・シネマベストに選出された『倦怠』でも観ようと思ったら意外にもU-NEXTで配信されていた。キャストを観ると、何故かロバート・クレイマー監督が出演しており、『プライベート・ケース』のフレデリック・ワイズマンとか、『シン・ゴジラ』の原一男とかドキュメンタリー映画監督って変な映画に出演する傾向あるよなと思いながら観た。

『倦怠』あらすじ

Martin is a philosophy teacher in the midst of a mid-life crisis. Lacking direction or purpose in his life, he initiates an affair with Cécilia, a young artist’s model who might have killed her former lover.
訳:人生の折り返し地点で中年の危機に直面している哲学教師のマルタン。人生の指針や目的を見失った彼は、かつての恋人を殺害したかもしれない若いアーティスト・モデル、セシリアと不倫関係に陥る。

※IMDbより引用

カイエ・デュ・シネマ選出のキモいおっさん欲情記

本作は中年の危機に差し掛かった哲学教師のマルタンが周りにドン引きされながらも少女と肉体関係を結ぶことで倦怠を脱却しようとする話である。想像通り、有害な男性性を描いている訳で、マルタンをひたすら情けない男として描くことで一定の社会批判を行おうとしているように思われる。あれだけ哲学教師として色々考えているのに、少女の前では冷静さを失う。しかし、マンスプレイングを行うことで優位に立とうとする。少女はすこしぽっちゃりしていて間抜けなように思え、そこに漬け込んでいくのだが、主導権は完全に握れない。マルタンは自分の行動を正当化しようと周囲に話すのだが、「お前、休んだ方が良いよ」と相手にされない惨めさ。醜悪なおっさんあるある詰め合わせ映画で実に滑稽だったのだが、映画としては想定内のことを延々とやっている印象が強く微妙に感じた。