『Double Freedom』リサンドロ・アロンソ、約25年ぶりの続編

Double Freedom(2026)

監督:リサンドロ・アロンソ

評価:80点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

『エウレカ』や『約束の地』で知られるアルゼンチンの監督リサンドロ・アロンソは、今年のカンヌ監督週間に長編デビュー作『Freedom』の続編を発表した。前作は観ていないのだが、問題ない程に惹き込まれる世界が提示されていた。

『Double Freedom』あらすじ

Misael lives as an independent logger in the woods, enjoying his solitary freedom. When he must care for his older sister, his peaceful existence is upended and the foundations of his carefully constructed life begin to fall apart.
訳:ミサエルは森の中で独立した木こりとして暮らし、孤独な自由を満喫していた。しかし、姉の世話をしなければならなくなったことで、彼の平穏な生活は一変し、これまで築き上げてきた生活の基盤が崩れ始める。

IMDbより引用

リサンドロ・アロンソ、約25年ぶりの続編

田舎町での生活が映し出される。男がチェンソーで木を切り倒していき、整形する様子を淡々と映し出す。シンプルではあるのだが、美しい緑の中で捉えられる世界は映画の顔をしている。彼は質素な小屋の中で食事をし、おんぼろな車で移動する。資本主義から逃れたような自由な暮らしをしている。

だが、映画の中盤でドキュメンタリーのような世界は一気に映画へと転がりだす。精神病棟を訪れ、姉と再会する。病棟が閉鎖されるので彼女を介護しないといけなくなる。自然の中に身を投じる自由さに生きて来た男が新しい自然的存在である姉を受け入れていく物語。なるほど、だから自由がダブルなのかと納得がいった。『エウレカ』に引き続き、虚構と現実との跳躍と融和のさせ方に長けた監督だと感じた。