『北斎』勅使河原宏デビュー作

北斎(1953)

監督:勅使河原宏

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

『砂の女』で知られている鬼才・勅使河原宏の映画デビュー作は葛飾北斎のドキュメンタリー映画『北斎』であった。彼は定期的に美術ドキュメンタリーを撮っているため、アラン・レネに近いキャリアとなっていることはあまり知られていない。『北斎』を観てみたのだが、勅使河原宏の見方が少し変わった気がした。

『北斎』あらすじ

A documentary about the life and art of wood-block artist Katsushika Hokusai.
訳:木版画家・葛飾北斎の生涯と作品を描いたドキュメンタリー。

IMDbより引用

勅使河原宏デビュー作

本作は白黒映画であり、実物の作品の魅力が半減しているのを補うかのようにイメージの重ね合わせと饒舌な説明により補強している。特に彼の写実的で大胆な構図を説明するために、抽象化された図を重ね合わせ、彼が考える遠近法を提示していく場面は、北斎の作品を分析する上で役に立つ演出に思えた。『アントニー・ガウディ―』や『動く彫刻 ジャン・ティンゲリー』もそうだが、人間の非合理的活動に惹かれている監督なんだなと感じた。