『動く彫刻 ジャン・ティンゲリー』勅使河原宏、ティンゲリーを撮る

動く彫刻 ジャン・ティンゲリー(1981)

監督:勅使河原宏

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

『砂の女』で知られている鬼才・勅使河原宏は美術ドキュメンタリーをある程度手掛けていることは知られていない。キネティック・アートの代表ジャン・ティンゲリーのドキュメンタリーを観てみた。

『動く彫刻 ジャン・ティンゲリー』あらすじ

En préparation de son exposition à Tokyo en 1963, Jean Tinguely réalise des sculptures mécaniques à partir de ferraille.
訳:ジャン・ティンゲリーは、1963年の東京での展覧会に向けて、スクラップメタルから機械的な彫刻作品を制作した。

IMDbより引用

勅使河原宏、ティンゲリーを撮る

『砂の女』や『アントニー・ガウディ―』もそうだが、勅使河原宏は人類の非合理的活動における人間らしさに関心があるようだ。ジャン・ティンゲリーの場合、オブジェクトが明確な機能を持たずとも物理システムの中で稼働する構造を複数横断させることでダイナミックな作品へと昇華させている。無意味な機能によってシステムとは何か人々の好奇を向けさせる。映画は展覧会の準備をするジャン・ティンゲリーに迫る。カメラはクロースアップで機能の一つ一つに目を向けたりするのだが、どこかマン・レイを彷彿とさせるものがある。美術ドキュメンタリー作家としての勅使河原宏の面白さを見出した。