歌舞伎役者 片岡仁左衛門(1992)
監督:羽田澄子
評価:90点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
夜勤明けにポレポレ東中野で上映されている『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』の後半3部を一気観してきた。今回は「孫右衛門の巻」について書いていく。
『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』あらすじ
『恋飛脚大和往来』の「封印切」と「新口村」(1989 年、東京 歌舞伎座)の稽古と舞台の記録。 舞台稽古では、視力の弱くなった仁左衛門のために、目印の赤いランプが花道の端につけられたが、仁左衛門にはもうそれも見えていなかった。孫右衛門を仁左衛門、忠兵衛を孝夫、梅川を中村雀右衛門が演ずる。 映画の冒頭には、仁左衛門の写真集『風姿』が出版された際に行われたインタビューも収められている(1988年4月6日 出演:片岡仁左衛門、片岡我當、片岡秀太郎、片岡孝夫 聞き手: 水落潔)。
ベテランの稽古
本作は「若鮎の巻」と対になる構成であり、ベテラン陣による稽古が提示される。まず、前「人と芸の巻(下)」を継承するようなインタビューとなっており、片岡仁左衛門が演じた方が若く、リアルにみえることが語られる。
そして、稽古の場では指示なのか演技なのか曖昧であり、稽古場も自販機がすぐそばにある開けた場所で始まるのだが、気が付くと演目の世界に滑り落ち、かと思えば現実に戻り調整に入るといった奇妙な空間を目の当たりにする。昔「ガラスの仮面」を読んだ時に、本筋の人が観ると世界が見えるみたいな描写が印象に残ったが、歌舞伎素人でもセットが組まれていないにもかかわらずセットが見えるような異様な空気の変容を目の当たりに死、「こういうことか」と驚かされるのだ。











