ランジェ公爵夫人(2007)
NE TOUCHEZ PAS LA HACHE
監督:ジャック・リヴェット
出演:ジャンヌ・バリバール、ギョーム・ドパルデュー、ビュル・オジエ、ミシェル・ピコリ、マルク・バルベetc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
日仏学院のメディアテークにてジャック・リヴェット『ランジェ公爵夫人』を見つけたので借りた。
『ランジェ公爵夫人』あらすじ
19世紀初頭。パリ社交界の華ランジェ公爵夫人は、舞踏会で出会ったモンリボー将軍に興味を持つ。まるでゲームを楽しむように思わせぶりな態度で将軍を翻弄する公爵夫人だったが、ある事件をきっかけに本気で彼を愛しはじめてしまい……。フランスの巨匠ジャック・リベット監督が、文豪オノレ・ド・バルザックの同名小説を映画化。主演は「恋ごころ」のジャンヌ・バリバールと「ポーラX」のギョーム・ドパルデュー。
翻弄されて
改めて濱口竜介監督はジャック・リヴェットが好きなんだなと感じた。映画という細分された時間のメディアにおいて如何に現実における人間同士のパワーバランスを描いていくのかにフォーカスが当てられており、我々が過去へ眼差しを向ける際に時間が唐突に分断されたり、引き伸ばされるような感覚の中でひたすらランジェ公爵夫人に翻弄される将軍へと向けられる。将軍は根暗な陰キャでありながらも彼女への愛を求め、時にイキる。しかし、彼女は不敵な笑みを浮かべながらも飄々と足元を掬う。それは映画的なスペクタクルに飲み込まれることなく現実的なアンニュイさの中で果たされていく。また、意外なことに『美しき諍い女』で実践していた、絵を描く過程を通じた現実の時間表現も使われており興味深く観た。










