『SF サムライ・フィクション』キル・ビルの元ネタ

SF サムライ・フィクション(1998)

監督:中野裕之
出演:風間杜夫、吹越満、布袋寅泰、緒川たまきetc

評価:50点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

「呪術廻戦」で『キル・ビル』をオマージュした場面があった。しかし、これって『キル・ビル』が参照している『SF サムライ・フィクション』の要素の方が強いだろうなと思ってU-NEXTで観てみた。

『SF サムライ・フィクション』あらすじ

剣の達人である素浪人に奪われた宝刀を取り返そうと奔走する若侍が、平和主義者の中年侍との出会いの中で成長していく姿を描いた新感覚の時代活劇。監督・脚色は、本作で本篇デビューを果たしたミュージック・ビデオ界のクロサワの異名を持つ中野裕之。脚本は「シャ乱Qの演歌の花道」の斎藤ひろし。撮影をミュージック・ビデオやCFなどで活躍中の矢島祐次郎が担当している。主演は、「ラブ&ポップ」の吹越満と「恋は舞い降りた。」の風間杜夫、ロックミュージシャン・布袋寅泰。

映画.comより引用

キル・ビルの元ネタ

本作はミュージックビデオ出身の中野裕之が映画化しているだけに、映画というよりも広告の要素が強い作品となっている。往年の時代劇のイメージを拝借しながら、時にカラーを織り交ぜ、和ロックな音を挟む。ヴィジュアル自体はカッコよく、タランティーノが真似したくなるのもわかる。だが、タランティーノはそういった演出を線の物語のポイントとして導入していたのに対し、本作はヴィジュアルありきとなっており、物語としては面白くないというか演出によって停滞しているイメージがある。恐らくauの三太郎シリーズとか福田雄一映画に近い悪しき日本の演出の元凶といえる。そして、「呪術廻戦」では『キル・ビル』を意識しているようで、『SF サムライ・フィクション』的点の快楽を継承しているように思える。なぜ、あの作品で『キル・ビル』か?といえば、毎回個性的なキャラクターが斬新でカッコいい映像表現で魅せる。物語は停滞していようとも、そのカッコよさから勝手に観客が考察してくれたり、SNSで参照する。そういった要素を有する作品として『キル・ビル』が引用されており、そのルーツとして『SF サムライ・フィクション』がいる。洋画を意識しながらも邦画から始まり日本のアニメに返る奇妙な現象となっているのである。