Quatre aventures de Reinette et Mirabelle(1986)
監督:エリック・ロメール
出演:ジョエル・ミケル、
ジェシカ・フォードetc
評価:80点
長らく欲しいなと思っていたエリック・ロメールのDVD-BOXを買いました。ってことで、そこに収録されているオムニバス映画「レネットとミラベルの四つの冒険」を観てみました。果たして…
「レネットとミラベルの四つの冒険」あらすじ
レネットとミラベルが繰り広げる4つの物語。第一話「青い時間」
自転車のパンクを通じて知り合った少女達は、夜明けの静けさを体験しようとするが…
第二話「カフェのボーイ」
少女は待ち合わせでカフェを使う。高額紙幣で払おうとしたらカフェのボーイに断られて、カフェから出られなくなる…
第三話「物乞い 窃盗常習犯 女詐欺師」
少女達は、募金、万引き、物乞いに対する善意と偽善について議論する…
第四話「絵の売買」
家賃を払うために少女は画廊と議論する…
議論の美しさ
エリック・ロメール映画の醍醐味は「会話」にあります。「緑の光線」や「春のソナタ」、「モード家の一夜」など、彼の作品には愛や人間関係、哲学に関する議論が主軸になっていることが多い。なので、英語字幕やフランス語字幕に慣れている人でも、彼の作品を輸入して観るのは難しかったりする。ブンブンも、フランスの知人から5年前くらいにロメールDVD-BOXを貰ったのだが、結構難しかった記憶があります。
さて、今回日本語字幕で観ることの出来た「レネットとミラベルの四つの冒険」は、これまた議論を楽しむ映画であった。第一話目はアンニュイな会話から、自然の美に対する興味がかき立てられる。第二話では、高額紙幣で会計できない不条理から、「金」の価値が哲学的に展開されていく。第三話では議論の真骨頂。冒頭から、「物乞いに募金するか否か」で激しい議論が展開される。世界には何万人もの貧しい人がいる。全員救えないでしょ?という理論と、食えるだけの金を持っているなら人を救うべきだという論が激突する。そして、そのまま万引きは罪かどうかという論争に発展していく。
日本人からすると、常識について議論することはあまりないが、ロメールの本作を観ると常識を疑うことの大切さが見えてきます。
最終話では、言葉を話さぬ少女が画廊とディスカッションから「差別」やインテリゲンチャの理論が覆る瞬間をじっくり魅せてくれる。
ポップでライトな作りなのに、深い内容で大満足な作品でした。













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