我輩はカモである(1933)
DUCK SOUP
監督:レオ・マッケリー
出演:グルーチョ・マルクス、チコ・マルクス、ハーポ・マルクス、ゼッポ・マルクス、マーガレット・デュモン、トルイス・カルハーンetc
評価:40点
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のマルクス兄弟映画を観た。マルクス兄弟は『オペラは踊る』を観た時に、相性が悪く敬遠していたのだが、「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソンを完走する上で避けられなくなったので重い腰をあげて観た。
『我輩はカモである』あらすじ
フリードニア共和国は財政難に陥りティズデイル夫人に2000万ドルの調達を依頼したが夫人はルーファス・ティー・ファイアフライが独裁者に任命されなくては貸すことができぬと断った。かくしてファイアフライが宰相に任命された。隣国シルヴェニアの大使トレンティノはフリードニアを自国の手中に収めようと計画し、踊り子のヴィーラにファイアフライの誘惑を頼むが、ファイアフライはティーズデイル夫人に思い召しあるので、誘惑に応じない。
小学生の考えたようなキツいジョーク
マルクス兄弟のコントはドリフのルーツと聞いたことがある。実際にグルーチョ・マルクスが鏡がそこにないのに、あるかのように行動を真似る芸は志村けんが引用していたのを観たことがある。この部分はパントマイムとしての面白さと、鏡のように完璧に行動をコピーしないといけない緊張感があって楽しめた。
一方で、案の定、ギャグは小学生の度が過ぎていて、滑っていて、なおかつクドいものとなっており、特にピーナッツ売りにダル絡みする部分は某寿司チェーンの悪戯動画を思い出してしまったので胸糞が悪くなってしまった。虚構とはいえ、悪趣味なギャグが面白くないとキツいものがある。ポケットをハサミで切って、帽子を奪い、ピーナッツ焼き機の炎で数度も燃やす。飲み物の入れ物に客がいるにもかかわらず入って遊ぶ描写は本当に勘弁してほしいものがあった。これでしばらくマルクス兄弟の作品を観ないで済むのでホッと胸を撫で下ろしている。残り22本。
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※IMDbより画像引用