『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』コロナ禍だからこそ観たい観光映画

ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ(2015)
In Jackson Heights

監督:フレデリック・ワイズマン

評価:75点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

コロナ禍で段々と、運動の為の外出もあまりできなくなってきています。そんな時こそ観光映画を観たいものです。Amazon Prime VideoやU-NEXTではフレデリック・ワイズマンの観光ドキュメンタリー『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』が配信されているので挑戦してみました。

『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』あらすじ


巨匠フレデリック・ワイズマンの40作目となるドキュメンタリー作品で、さまざまなマイノリティが集まるニューヨークの下町ジャクソンハイツにカメラを向けた。ニューヨーク市クイーンズ区の北西に位置するジャクソンハイツには、世界中からの移民とその子孫が暮らし、167もの言語が話されている。教会、モスク、シナゴーグといった宗教施設、レストラン、コインランドリーなど、町に点在するさまざまな場所。この町に生きる地域ボランティア、セクシャル・マイノリティ、不法滞在者、再開発の波にのまれる商店主たち。町に生きる人びとの語らいや踊り、祈りなど、ワイズマンの視点によって切り取られた場所や人びとからジャクソンハイツという「町」が描かれる。2015年・第28回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門、2016年・第13回ラテンビート映画祭上映作品(映画祭上映時タイトル「ジャクソン・ハイツ」)。
映画.comより引用

コロナ禍だからこそ観たい観光映画

ププープー、ププープー、ププププーププー

いやー清々しい空、色彩豊かな店、ニューヨーク、ジャクソンハイツは活気溢れている。

《世界ふれあい街歩き》で紹介されそうな美しきニューヨーク、ジャクソンハイツの生き生きとした社会活動をフレデリック・ワイズマンがたっぷり3時間かけてお届けする『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』を観た。

ユダヤ人、コロンビア人、バングラデシュにオランダからの移民と多様な人種がひしめき合い、様々な言語が飛び交う。更にはLGBTQの人たちも集まり活気に溢れたジャクソンハイツの細部にカメラは向けられる。アメリカ国籍を得るため、アジア系の移民は指導を受ける。

「基本的人権が大事だ、民主主義方面から語ってもよい。まあ《I want to vote.》と言えば確実だね。あっベンガル語で説明しちゃダメよ。」

と審査の練習する様から始まり、飲食店を営むあんちゃんが、

「大企業ってエグいよね?GAPなんか、開店数ヶ月は70%OFFキャンペーンを行うのに、競合する小売店潰したら、割引終えるんだぜ。」

と嘆き、それに対して移民団体が、

「選挙行かんとあかんよ。BIDって知ってる?選挙行かないと自動的にBIDに《賛成》したことになるんだ。ヤバイよ。」

とアドバイスする。

タクシー運転手養成施設では、分かりやすい英語でニューヨークの交通ルールを教え、公民館では様々な人種が共存できる場をどのように維持していくかについて議論される。街では定期的にLGBTQのデモ行進が行われている。

自由とは権利を主張し勝ち取るもの。しかし、そこには議論が必要で、対立する理論を如何に折衷していくかが重要だ。

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』や『インディアナ州、モンロヴィア』と比べると、多様性の映画な割にエピソードに多様性がない問題を抱えていて、正直90分くらいでよかった気もするが、目の保養に良し、心の保養にも良しな作品でした。
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