【 #死ぬまでに観たい映画1001本 】『あの家は黒い』イランハンセン病患者の肖像

あの家は黒い(1962)
خانه سیاه است

監督:フォルーグ・ファッロフザード

評価:99点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

『死ぬまでに観たい映画1001本』に掲載されているイランのドキュメンタリーを観てみました。

『あの家は黒い』概要


Set in a leper colony in the north of Iran, The House is Black juxtaposes “ugliness”, of which there is much in the world as stated in the opening scenes, with religion and gratitude.
訳:イラン北部のレパーのコロニーを舞台に、冒頭のシーンで語られているように世界に多く存在する「醜さ」を、宗教や感謝の気持ちと並置した作品。
IMDbより画像引用

イランハンセン病患者の肖像

眼球のない者が鏡を覗き込む。手が動かない者の手をぐにゃぐにゃマネキンのように動かす。ギョッとしつつも映画的ショットの連続に思わず凝視してしまう。障がい者や社会的弱者を扱ったドキュメンタリーはたくさんあるが、本作は映画が抗うことのできない覗きの好奇由来の映画的ショットを維持しつつも、食事の分配、編み物、祈りといった集団と個の充実した生き様を捉えていく。ハンセン病患者だって一人の人間だ。人間らしく人生を謳歌したいし、そのためには共同体が必要なのである。健常者同様にお洒落をしたりしながら今を生きようとする姿に力強さを感じる。そして、本作は容易に言語化することも憚れる神聖さを宿していた。正直、私には長文で語る程の技術を持ち合わせていない。しかし、本作は間違いなくイラン映画の最高傑作であり、『死ぬまでに観たい映画1001本』に掲載されるのも納得な作品でありました。

※ショートショートフィルムフェスティバルより画像引用

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