【東京フィルメックス2019】『ふゆの獣』全員不倫

ふゆの獣(2010)

監督:内田伸輝
出演:加藤めぐみ、佐藤博行、高木公介、前川桃子etc

評価:55点

東京フィルメックス第20回記念として、過去の受賞作品から観客投票で上映作品が決められた。その1本『ふゆの獣』を観た。

『ふゆの獣』あらすじ


ユカコ(加藤めぐみ)は同僚のシゲヒサ(佐藤博行)と付き合っているが、互いの部屋のスペアキーを返すことにしようと言われ、激しく動揺して部屋を飛び出してしまう。一方、ノボル(高木公介)は唯一気軽に話せる相手で同僚のサエコ(前川桃子)に恋心を抱いているが、サエコには“シゲさん”というあこがれの人がいて……。
Yahoo映画より引用

全員不倫

今年のフィルメックスは、『ニーナ・ウー』をはじめとして#MeToo 問題以降声が強まった女性の社会地位向上をアートという側面から拾った作品を中心に市山尚三は選んでいただけにタイムリーな選出となっている。ダメ男に尽くす女、彼女は知っている。彼が不倫していることに。しかし、それでも彼の愛を求めてしまうという話を軸に何人かの人物の話が重なるもの。やがて観客は、登場人物全員が不倫していることに気づき、彼女たちが一堂に介する修羅場を指を咥えて見守ることとなる。

上映素材が悪く、音飛びが激しかったり、前半は陳腐なドロドロ人間ドラマというイメージが強く、あまり乗れなかったのですが、終盤の修羅場のあまりの酷さに爆笑しそこからボルテージが上がってきた。

クズが追い詰められると、自己防衛の為に無茶苦茶なことでも、さも正論のように振る舞うおかしさを風刺した本作はなかなか見応えありました。
ブロトピ:映画ブログ更新
ブロトピ:映画ブログの更新をブロトピしましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です