『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』このTAS動画に虚無を感じる夏

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(2019)

監督:湯山邦彦榊原幹典
出演:松本梨香、大谷育江、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、市村正親、小林幸子、山寺宏一etc

評価:50点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

Twitterで今年一番「つまらない」と話題の作品『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』。本作は、あの名作『ミュウツーの逆襲』のリメイクなのだが、話によると、何も足さない何も引かないのコンセプトでただ3DCGになっただけの作品とのことなのだ。原作があれほど傑作なわけだから観られないわけではないが、何も語ることがなく、とにかく虚無、つまらないのだそう。そんな本作を折角の機会だからTOHOシネマズフリーパスポートで観てきました。

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』あらすじ


1998年公開のポケモン映画シリーズ第1作「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」をフル3DCGでよみがえらせたアニメ映画。全てのポケモンの“はじまり”と言われ、「清らかな心と、会いたいと強く願う気持ち」の2つを持つ冒険者の前にだけ現れるという幻のポケモン・ミュウ。世界中のポケモン研究者がその行方を追う中、ついにある科学者がミュウの化石を発見し、それをもとに禁断の行為に手を染めてしまう。人間のエゴによって生み出された伝説のポケモン・ミュウツーは、自身の存在理由も分からないままに兵器としての実験を繰り返され、心の中に人類への憎悪の念を宿していく。劇場版第1作でミュウツーの声を演じた俳優の市村正親が再び同役を担当。これまで数々のポケモンアニメを手がけてきた湯山邦彦と「ルドルフとイッパイアッテナ」の榊原幹典が監督を務める。
映画.comより引用

このTAS動画に虚無を感じる夏

名探偵ピカチュウ』で実写版『ミュウツーの逆襲』をやってのけたハリウッドに対して、3DCGアニメという武器で立ち向かった作品は、リファクタリングしただけ、ちょこっとソースコードをいじって新製品ですよと言っているだけの作品でした。『名探偵ピカチュウ』は、一見するとポケモンの世界をモチーフにしたフィルムノワールなのだが、最終的にミュウツーとの闘いに持っていく、しかも人間がポケモンの脳髄に侵入するという木曜洋画劇場チックな展開と化学融合させることでポケモンファンを異次元の興奮に誘いことに成功していた。しかし、本作にはそれがなかった。生物の優劣、オリジナル/コピーの優劣に迫るあの哲学的名作は、その前展開変えずにリメイクすれば話としては面白いがどうも物足りないのです。
まるで一度クリアしたゲームの最短プレイを淡々と見せつけるTAS動画を観ているかのような虚無がありました。しかもTAS動画はTAS動画でも、超絶技巧もなければ、「その手があったの?」という驚きもない。ファミ通に送ったところで、やり込みゲーム紹介の動画には採用されないことでしょう。

トゲピーとピカチュウの戯れには萌えましたが、可もなく不可もない無味無臭の世界でした。すみません、ブンブンも特に書きたいことがない、感想が思い浮かばないほど虚無が広がっていました。本作に「つまらない」という感情すらわきませんでした。

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