【アフリカ映画研究】「裸のジャングル」、「アポカリプト」「怒りのデス・ロード」の原点!

裸のジャングル(1966)
The Naked Prey(1966)

監督:コーネル・ワイルド
出演:コーネル・ワイルド,
ゲルト・ヴァン・デン・ベルク,
ケン・ガンプetc

評価:85点

先日、町山さんのラジオで「アポカリプト」は「裸のジャングル」のぱくり映画だ!という面白い言及を聞いた。「アポカリプト」と言えば、メル・ギブソンが描いた壮絶な追いかけっこ映画だ!ブンブンも大好きな作品でもある。先日TSUTAYAで本作を見つけたので、実際に観てみました。

「裸のジャングル」あらすじ

19世紀のアフリカ。象牙狩りに来た白人ハンターは、現地民の風習を無視して貢ぎ物をあげなかった為に捉えられてしまう。唯一生き残った白人ハンターは、現地民の村長から命がけの追いかけっこをけしかけられる…

実は実話だった壮絶な追いかけっこ

町山智浩曰く、本作は実際に部族に追われた白人が6マイル走って逃げ切った実話を基にしているとのこと。そして、あの「アポカリプト」は本作をパクったとのこと。実際に観てみると、なるほどまんま「アポカリプト」だし、なんなら「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」だった。まず、本作はほとんど台詞がありません。終始、心躍らされる民族音楽と、役者陣の奇声爆音で観客に迫ってきます。部族に貢ぎ物を渡さなかったため、捕らえられる白人ども。部族は祭りのように白人たちを殺しまくる。そして、いよいよ祭りのクライマックス!部族の男達は、自身の「漢」を見せつけるため、「鬼ごっこ」を企画する。最後の一人の白人を50m先まで走らせる、そして後から一人、また一人と部族の代表格が走って、白人を殺す。非常にシンプルなルール。これを、ドキュメンタリータッチで描いているため、本当に運動会のような緊迫感がある。常に、あと一歩で部族に捕まってしまう様子にハラハラドキドキさせられる。そして、とってつけたかのような、様々な動物の死闘、サルVSチーター、カエルvsカエルといったアクションに「けものふれんず」もわーすごーい!なんて言ってられる場合ではない。もはや「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」より、シンプル。一方通行のデス・ロードにブンブンの心はとてつもなく興奮した。仕事でストレス溜まっているときに観たい一本でした。

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