『トルチュ島の遭難者』ジャック・ロジエ幻のバカンス映画

トルチュ島の遭難者(1974)
Les Naufragés de l’île de la Tortue

監督:ジャック・ロジエ
出演:ピエール・リシャール、モーリス・リッシュ、ジャック・ヴィルレetc

評価:85点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

皆さん、令話初日はどんな映画をご覧になりましたか?映画の日なので、『アベンジャーズ/エンドゲーム』をお代わりしたり、原恵一監督の『バースデーワンダーランド』を観に行ったりしたのではないでしょうか?ブンブンは積み映画が溜まっていたので、実家で消化活動をしていました。先日、DVD-BOXを購入したものの、全く手がつけられていなかったジャック・ロジエBOXを開けて、未見の『トルチュ島の遭難者』を鑑賞しました。本作は、ジャック・ロジエのバカンス映画の一つですが、興行的に失敗し、その後10年近く映画が撮れなくなってしまった呪いの映画です。

『トルチュ島の遭難者』あらすじ


Deux agents de voyages décident d’organiser un séjour un peu particulier. En effet, leurs vacanciers partent sur une île déserte, sans rien, à la manière de Robinson Crusoé. Les deux compères vont sur les lieux afin de préparer leur arrivée.
ブンブン訳:旅行代理店で働く2人のエージェントは素敵なプランを用意します。実際に、ツアー参加者はロビンソン・クルーソーのように何もせず砂漠の島に向かいます。2人のエージェントは彼らの到着の準備をする為、先に現地入りするのです。
allocineより引用

日本じゃアウト!攻めすぎな旅行

トラベルジャンキーなブンブンにとってメチャクチャ刺さる作品でした。やはりジャック・ロジエ最高です。本作は、トリッキーな旅行プランを企画する代理店が舞台です。エージェントのジャン=アルチュール・ボナヴァンチュール(ピエール・リシャール)は忙しなく、カウンターで顧客のニーズにあったプランを提示する。いきなりお客さんが「コンキスタドール(征服者)のツアーに行きたい」と言い出しても、すぐさま御目に適うプランを提示するのがこの旅行代理店の強みです。そんな代理店で、ロビンソン・クルーソー体験ツアーが企画されます。ロビンソン・クルーソーのように無人島で気ままに暮らす企画を催行しようとなるのだ。日本の予定をギチギチに詰め込みリア充を目指すバカンスとは違い、フランスでは文明から離れた自然あふれる空間で何もせず生活するのが粋。それにしたって、見る限り過酷そうなツアーだ。しかし、ちゃんと人は付いてくる。ヒッピーそうな人が。

多分日本では即訴訟もの、返金騒ぎものであろう企画がこうして催行されるのだが、添乗員のおっさん二人はとにかくてんやわんやです。バスに乗客を詰め込み移動すると、途中から黒人集団が乗り込んできてわちゃわちゃお祭り騒ぎとなる。客とは別れ、先に島に上陸し、荷物を運び出そうとするのだが、崖からすってんころりん荷物が落ちてしまう。中々思い通りに行かない道中に段々とジャン=アルチュール・ボナヴァンチュールは苛立ってくるのだが、相棒グロ=ノノ(モーリス・リッシュ)も参加者ものほほんとしている。「サイコーだぜぇーーウォーーー」と完全にハイになっているのです。

ブンブン、定期的に海外に旅をし、未曾有の台風に襲われたり、砂塵が舞い散る街を行脚したり、真夜中のイスタンブール空港で4時間も滞在しないといけなかったりで毎回過酷なだけに、この滑稽な旅が超絶面白かった。そして、旅行なんて予測できないことばかりなので、それを楽しんで、有り余る時間を有意義に過ごしていく参加者に癒されました。これは、夏のビーチでだらだらと流し、ハンモックに揺られ、ビールを嗜みながら観るのにぴったり最強のバカンス映画でした。

社会人になり、長期休暇が愛おしくなったブンブンにとって、バカンス映画は最高のアーユルヴェーダですね。

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