【ブンブンシネマランキング2018】新作部門第1位は『バーフバリ 王の凱旋』ジェイ!マヒシュマティ!

15.EIGHTH GRADE

監督:ボー・バーナム
出演:エルシー・フィッシャー、ジョシュ・ハミルトンエミリー・ロビンソンetc
鑑賞環境:米国iTunes

2018年『First Reformed

』と共に絶賛されたインディーズ映画(どっちもA24映画だよ!)。本作は、卒業間際にウォールフラワー、陰キャラな女の子がなんとかイケイケになろうとするのだが、不器用さゆえに次々と足を踏み外していく様を描いた作品だ。もうこの映画を観ていると、画面の中に入り込み、君、君、そんなダセェプレゼント、ギャルが喜ぶと思うかい?と喝を入れたくなります。学校で陰日向者だった人には共感しかない傑作です。日本公開してね!日本配給決まりました!

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14.寝ても覚めても(Asako I & II)

監督:濱口竜介
出演:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオetc
鑑賞環境:TOHOシネマズ ららぽーと横浜

朝子よ、どうしたってんだ!瓜二つの男との恋のプロセス。本能と理性による、乱雑でシュールでどうかしている相撲は、ブンブンの本能を刺激した。シュレディンガーの猫のように好きかもしれない/好きじゃないかもしれない、好きだったかもしれない/好きじゃなかったかもしれない。時空の歪んだ恋に、発狂しそうになった。そして観終わった後、フッと理解したような気持ちになった。

『寝ても覚めても』の事好きやで、めっちゃ好き…

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13.ファントム・スレッド(Phantom Thread)

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ=ルイス、レズリー・マンヴィル、ヴィッキー・クリープスetc:
鑑賞環境:TOHOシネマズ ららぽーと横浜

クラシックな凡庸通俗なメロドラマだし、話自体はあまりに陳腐なのだが、モンスターハンターではない方のアンダーソンの手にかかるとなんて狂った耽美的世界になることでしょう。この映画を観た者はあまりの美しさに1本満足することでしょう。ダニエル・デイ=ルイスの顔芸に爆笑し、あまりに洗練された世界に正気が奪われる。ポール・トーマス・アンダーソンがダニエル・デイ= ルイスと共に執着の結晶はダイヤモンドのように白く光り、青や赤の光線を放っていた。

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12.若おかみは小学生!(Okko’s Inn)

監督:高坂希太郎
出演:小林星蘭、水樹奈々、松田颯水、薬丸裕英etc
鑑賞環境:TOHOシネマズ 海老名

今年最大のダークホース。子ども向け映画。それもそこらへんの公民館で上映されそうなライトなキッズ映画に見える本作。しかしながら、アニメ界の鬼脚本家・吉田玲子の手により今時ゆとりな修行ものにも関わらず、あまりにストイックな地獄を魅せる衝撃的な作品だった。あまりに汚の字すらない古典芸能の場面、陽のベクトルしかない世界。映画観慣れた観客はこの時点でクライマックスは容易に想像できる。それはトンだトラップだった。『寝ても覚めても』ばりな、シュールな省略による一気に氷点下に追い込む悲劇が押し寄せるのだ。かくして《若おかみは小学生》は爆誕する。若おかみ修行というと、滝に打たれたり、お局がキツかったりと壮絶なものを感じるが、ゆとり世代の児童文学だけあってそこはゆるい。しかしながら、客がまるでおっこを苦しめるように、強烈な、別にモンスタークレーマーではないのだが、小学生にはあまりにキツすぎる。大人ですらPTSDになるレベル(現におっこPTSD発動します)の客が次々と現れるのだ。そしてラスボスは、ラスボスすら自殺しかねないレベルの人生において共演NGな客が出現してしまう。ブンブンは、もうやめてーと泣きたくなりました。ホラー映画として個人的に『ヘレディタリー/継承

』よりも怖かったです。

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11.ちはやふる -結び-(Chihayafuru: Musubi)

監督:小泉徳宏
出演:広瀬すず、野村周平、新田真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清原果耶、松岡茉優、賀来賢人、國村隼etc
鑑賞環境:TOHOシネマズ 南大沢

最強シリーズ『ちはやふる』最終章。もう一回いいます。これは最終章です。にも関わらず、ムムッ!っと思わせるシーンからこの映画は始まります。なんと新キャラが次々と現れるのです。おいおいまだ風呂敷を広げるのか!どう収斂させんだよとブンブンは絶望した。しかし、そんな心配は杞憂であった。高校3年、大学という大海原に向け揺れ動くかるた部。そして部員は分裂してしまう。しかし、その分裂したドラマは、それぞれの熱い人生として一本の太い幹となっていく、そして本当のクライマックスに向けて見事な修練/収斂を魅せていく。輝ける青春の終わり、そこに打ち上がる花火はとても…美しかった。

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