グリンチ 吹き替え版(2018)
The Grinch
監督:ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー
声の出演:大泉洋、杏、秋山竜次etc
評価:65点
ディズニーが、ポリコレに雁字搦めになっているのに対して、徹底的なイタズラで差別化を図っているイルミネーション最新作は『グリンチ』のリメイクだった!この製作が決まった時、マジかよーと落胆した。何たってジム・キャリーの『グリンチ』はあまりのつまらなさに30分で諦めたのだから。しかし、公開が近くなり予告編が公開されるや、どういうことか?楽しみになってきました。
さて、今日は沢山記事書いたので、『グリンチ』観にいこう♪
1日、1万5千字は流石に腱鞘炎になってしいますw pic.twitter.com/OFdeQL1lq5
— che bunbun (@routemopsy) 2018年12月16日
おいおい、キッズムービーなのに闇深くねぇか?と思いつつ鑑賞した。ちゃんと、グリンチファッション、正装でTOHOシネマズ海老名に向かいましたよ☆
『グリンチ』あらすじ
アラフィフ真っ盛りなグリンチは山奥で暮らしていた。彼には悩みがあった。それはクリスマス!恍惚とイルミネーション煌めく町、人々は浮かれている。そんなリア充に爆発しろ!とSingle Hellに苦しむグリンチは叫ぶが、そんな彼のこと御構い無しに、皆思い思いのクリスマスライフを送っている。ついに、彼は激怒した!俺は、クリスマスを盗んでやる!テメエらに地獄のメリークルシミマスを味わせてやる!嫉妬と憤怒の業火に包まれたグリンチは、サタンクロースとして夜な夜なクリスマス強奪作戦を敢行するのだが…
みんな…優しいなぁ
本作は案の定、安定のイルミネーション映画だった。確かにディズニーと比べると脚本は弱い、弱すぎる。グリンチは、誰も祝ってくれない孤独なクリスマスを幼少期に送ってから、捻くれに捻くれたのだが、その肝心な幼少期の描写があまりにアッサリとしています。彼の人生なんてものは一切見えてこないのです。だから、確かに彼が捻くれたのは分かるのだが、何故そこまで歪んでしまったのかがイマイチ伝わってきません。
またグリンチの罪は重い。普段から器物損壊、迷惑行為をしている上、今回は町中の人のクリスマスを盗む大罪を犯してしまう。それをアッサリ町人は許してしまうのだ。いくらお祭り騒ぎ頭お花畑な人しかいない町であれ、少しは怒ろうぜ!
そしてグリンチは現実であれば、改心不可能なぐらい心が壊れてしまっているはずだ。にも関わらず簡単に改心してしまう。ブンブンの周りにも見たことがあるぞ、漆黒の闇に包まれている人。心が内向きに向かい、それがトゲとなる。そんな人が、到底あんな光景一つで心変わりするとは思えません。
つまり、いつものイルミネーション映画以上にゆるゆるガバガバなのだ。ただ、私は本作気に入った!というのも、イルミネーション映画ならではのピタゴラスイッチ的ギミックの手数の多さに心驚かされたのだから。女の子が、浮き輪に乗って手紙を届けるシーンのダイナミックさ、そしてあまりに怖い、歌う民とグリンチの闘い、巨大なトナカイのコーヒーマシンチャレンジ エトセトラ、エトセトラ遊び心の塊に圧倒されたのだ。
もちろん、ディズニーの真面目で徹底的にマーケティングされていて、確実に面白いものを提供する匠の仕事も評価しているが、どうしてもこうもお茶目で抜けているイルミネーション映画の方が甘くなってしまうのだ。大泉洋の安定した演技も映画を大いに盛り上げているので、今一番オススメなクリスマス映画は何?と訊かれたら間違いなく『グリンチ』と答えます。
『大人は判ってくれない』
『サンタクロースの眼は青い』
を並べると、グリンチのモデルはジャン=ピエール・レオ説が浮上します。 pic.twitter.com/pssCdFrScu
— che bunbun (@routemopsy) 2018年12月17日
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