【映画館】キューバの映画館でエジプト映画を観てきた件(Cine YaraとCine La Rampaレビュー)

キューバの映画館2:Cine La Rampa

Google Mapsで調べたところ、ブンブンのホテルから目と鼻の先に映画館Cine La Rampaがあるようです。実際に、ブンブンが宿泊しているところから、外観を確認することができます。しかし、ホテルから見た感じだと到底映画館があるようには見えません。夜になると強面のおじさんが屯っている為、結構怖いです。

ただ、正面に来るとCine La Rampaが立派な映画館であることがよくわかります。赤を基調とし、趣のある外観は、道路を走るクラシックカーとの相性抜群。Cine Yara以上にインスタ映えします。iPhoneの画像加工で《トランスファー》になんか設定したら、あら不思議!ウォルター・サレスのような世界観ができます。

キューバのジブリ?

この映画館では、旧作を積極的に上映している所謂名画座で、ヒッチコック特集なんかが組まれていたりします。そんな中、ブンブンの目には一つの張り紙が目に止まった。

Todos los mundos posibles en la pantalla la magia de la animation en Ghibli
(スクリーン上のすべての可能な世界ジブリのアニメーションの魔法)

トトロとT-800が共存しているシュールな絵に惹き込まれる。

どうやら、7月(7/9~31)はSF映画特集を組んでいたらしく『メトロポリス』や『華氏451』、『AKIRA』などが上映されており、ラインナップの中には『スキャナー・ダークリー』『イグジステンズ』といったコアなカルト映画も入っている。もちろん、『ターミネーター』も上映されます。意外とアメリカ映画もガンガン上映されているんですね。

そして8月がジブリ映画特集(8/1~22)で『となりのトトロ』から『紅の豚』といった有名どころから、『借りぐらしのアリエッティ』や『ゲド戦記』といったマイナーな作品まで上映されるとのこと。遠いキューバで熱いジブリ映画特集を組まれているとは、胸熱です。

丁度、今回行った時には、同時開催中の中東アフリカ映画特集のシーズンでもあった。スケジュールを確認したら、エジプト映画”EL CAIRO”が観られそうだったので挑戦してみました。

映画館に潜入


いざ、映画館に入る。受付で

¿Cuánto cuesta?(いくらですか?)

と尋ねる。2CUPとのこと。
試しに、兌換ペソを取り出して、

¿Puedo pagar CUC?(兌換ペソ使える?)

と尋ねたら、首を大きく横に振り、Noと言われてしまった。

仕方がないので、チェ・ゲバラツアーに参加した際、ガイドさんから貰った3CUPを出す。人民ペソのお釣りを貰っても仕方がないので、

「釣りはいらんよ!」とチケットだけ受け取る。席も自由席とのこと。かくして無事劇場に潜入することに成功した。ブンブンの映画館研究史上最安の約15円で映画を堪能できたのだ。

映画館の中に入ると、モギリのおばさんが待ち構えていた。いきなり早口で語りかけられたので、

Soy japonés,un turista.(俺日本人、観光客さ)

と言ってみた。そしたら英語で、

「わかってるわ、よくぞ来てくれました。入り口は螺旋階段を上がったところにあるよ。Enjoy!」

と歓迎してくれました。やはり、観光客が映画館に潜入するのは珍しいのだろうか。

暗くて熱い劇場内

劇場に入ると、思いの外広かった。TOHOシネマズ六本木のSCREEN 7ぐらい、500人以上は収容できる大きな劇場でした。ただ、日本やフランスのシネコンとは違い、上映前でも非常に暗い。うっかりすると階段に躓くレベルで暗い。また、空調があまり利かないせいか、非常に暑い。ブンブンが座った一番後ろの列の真ん中は、外並みに暑かったです。もし夏に訪れるのであれば、端の席に座ることをオススメします。

さて、こんなに広い劇場ですが、この日の観客は約20人。如何にも映画好きそうな人が多く、年齢層も推定40歳以上のおじさんだらけでした。一人、暇つぶしに来たであろう方がいて、映画の上映中、ずっとスマホゲームやメールをしながらのフリースタイル鑑賞されていましたw

気になる映画の中身は…

→NEXT:『EL CAIRO』感想

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