マンマ・ミーア!(2008)
Mamma Mia!(2008)

監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン、
コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、
アマンダ・セイフライドetc

0.1 評価:70点

1 『マンマ・ミーア!』あらすじ
2 どうかしている!
3 嫌いにはなれない
4 ただ、続編は心配

評価:70点

明日、8/24(金)から大人気ミュージカル映画の続編『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』が公開される。スウェーデンの音楽グループABBAの曲をベースに作られたブロードウェイミュージカルだ。前作は、丁度ブンブンが映画にハマり始めた中学2年生の頃に観た。まだ、ブンブンがエル・ファニングにゾッコンになる前、この映画を観てアマンダ・サイフリッドに夢中になっていた。もうあれから10年の月日が経ったと考えると、背筋が凍るほど怖い。ただ、続編は非常に楽しみだ。ということで、予習で前作を観てみた。

『マンマ・ミーア!』あらすじ

ギリシャ・エーゲ海の小島にあるホテル。ホテルを引き継ぐこととなった若女将ソフィ・シェリダンは、結婚式直前。旧友や、母親の友達が次々とホテルに集まってくる。ソフィはこの結婚式にサプライズを用意していた。それは、母親の元夫だと思われる人物3人も招待したのだ。本当の父親は誰かを確かめるために…

どうかしている!

正直、5000本以上の映画を観てきた今観ると、どうかしている映画だ。なんたって、、、ストーリーが入ってこない。本作はABBAのヒット曲を流すことがメインとなっているため、ドラマパートが極端に少ないのだ。ちょっと話したら、すぐに『マネー、マネー、マネー』や『ダンシング・クイーン』が流れる。登場人物は、とにかくハイで、キャーキャー言いながらハニーハニーとシャウトしている。ようやく、凝視して物語に迫ると、結婚式に母親の元彼を3人同時に呼び込むという母親にしたらホラー以外の何者でもない展開。「自分の赤ちゃんには、父親不在って気持ち味わわせたくないの!」と言っているが、それはYOUが離婚しなければいいのでは、まあ相手は不倫しそうなチャラ男だがと言いたくなるほど訳がわかりません。そして、メリル・ストリープ演じる母の前に現れるのは、海賊ビル・ターナー、ジェームズ・ボンドにキングスマンだ。このオカンやばすぎるだろう。そして結婚式場には沢山の人が集まり、踊り狂っているのだが、新郎新婦とどういう関係なのかよく分からないような感じだ。友人にあまり見えないのだ。

嫌いにはなれない

ただ、この映画は好きだ。やはり、ミュージカル映画として最大限の魅力に溢れている。ABBA好きであることも高評価になってしまうポイントなんだけれども、各楽曲の演出にメリハリがある。絶叫上映を想定しているのか(多分想定はしていないであろう)、ハニーハニー、とかマネーマネーマネーと言ったキャッチーなフレーズを言うところは強調して描いている。「ここ、盛り上がるポイントですよ」と言わんばかりに。故に、自然と高揚感が生まれてくるのだ。また、この映画には一点の暗闇すらないので、気分が落ち込んだ時に観ると、心が現れる。そして何と言っても、アマンダ・サイフリッドの満面の笑みがめちゃくちゃ可愛いのだ。これは今観ても、惚れてまうケロー