『RBG』本年度アカデミー賞最有力!米国最高裁判所女性判事ルース・ギンズバーグの人生

RBG(2018)

監督:ベッツィ・ウェスト、ジュリー・コーエン

評価:70点

もう2018年も下半期大分駆け抜けてきました。この時期になってくると、来年のアカデミー賞に向けて、チラホラと賞レース作品が出てくる。実は、長編ドキュメンタリー部門は既に熾烈な前哨戦が始まっていた!一つは、『Won’t You Be My Neighbor?』。『バックコーラスの歌姫たち』で同賞を受賞したモーガン・ネヴィルが教育番組”Mister Rogers’ Neighborhood”のプロデューサー:Fred Rogersの軌跡を追ったドキュメンタリーだ。

二つ目は、『RBG』だ。夏休みシーズンにも関わらず、1,380万ドルものヒットを飛ばし、『Won’t You Be My Neighbor?』(2,210万ドル)には興行収入では負けているもののアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート確実と言われている。米国最高裁判所女性判事で今やアメリカのポップアイコンとなっているルース・ギンズバーグのドキュメンタリー。何故か、Air Canadaで配信されていたので観てみました。

『RBG』概要

1993年にビル・クリントン大統領にアメリカ合衆国最高裁判所判事の任命を受けたルース・ギンズバーグ。今や、ドナルド・トランプ非難で、リベラル派のアイコン的存在となった彼女。彼女はいかにして最高裁判所判事になったのだろうか?その遍歴を追う。

ルース・ギンズバーグ入門書

RBGとは、ルース・ベイダー・ギンズバーグというアメリカ合衆国最高裁判所3人の女性判事の一人だ。彼女はアメリカではポップアイコンとしてコラ写真が作られたり、グッズが販売されてたりする程の知名度で、ドナルド・トランプが大統領戦に出馬した際にはリベラル派代表として激しく彼をバッシングした。本作は彼女の軌跡を辿るドキュメンタリーであり、ギンズバーグのことを知らない私でも彼女のことがよく分かる入門書映画となっている。

彼女は、公民権運動が激しさを増していた時代に、大学へ入学。法律の勉強をしていた。しかし、当時は男尊女卑社会。周りには男しかいない。それでも彼女は男に負けんじと勉強した。周りでは黒人差別と男女差別が横行していた。『ラビング

』のように、州によっては黒人と白人が結婚することを禁じられており、場合によっては黒人だけに重罪が課されることもあった。1963年の時点で、妻は夫にレイプされても告訴できない法律が12の州で適用されていた。女性に対する勤労格差も激しかった。彼女はそんなアメリカ社会に問題意識を持っていた。やがてワシントン特別地区連邦高裁判事のキャリアを経て最高裁判事に就任する。そして最高裁では6つの案件中5件で勝訴を勝ち取る敏腕っぷりを魅せつけたのだ。

そんなRBGの、最高裁判事就任時の立ち位置は、若干リベラル寄りの中立の立場だった。しかしながら、段々とリベラル派の色が強くなった。それは、最高裁判事として仕事していくなかで、男と激しく議論する必要があり、改めて女性の立場の低さを痛感したからだ。本作は、ドキュメンタリーとしてはオーソドックス王道のキャリアものなので、アカデミー賞長編ドキュメンタリーを獲るとなると微妙な作品なのだが、今アメリカが必要としている作品であることはよく分かった。

法学部の学生にオススメしたい作品でした。日本での配給も決まったようなので、来年あたりに観られるかもしれません。

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