もくじ
ワーストテン
1.三度目の殺人
2.関ヶ原
2.あゝ、荒野 前後編
4.彼女の人生は間違いじゃない
5.鋼の錬金術師
6.エルネスト
6.美しい星
8.ポンチョに夜明けの風はらませて
8.追憶
10.ビジランテ
今年は2016年と比べるとあまり話題作や、荒井晴彦が全力で倒したい敵がいない(というよりか、アニメという敵を既に「対象外」とすることで潰しておいた)為か、尖ったワーストテンではなかった。それでも、荒井晴彦の敵上位に位置する是枝裕和は案の定ランクイン。それも1位の座を与えた。まあ、『三度目の殺人』に関しては、是枝裕和得意な私でも完全にアウトな作品だとは思いました。
『あゝ、荒野』に関しては、案の定と言ってもいいだろうベストテンとワーストテンの両方にランクインした。私もどちらかとワーストです。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』と一緒で、過度な貧困描写により、「おい、同情しろよ!」と強要している感じが嫌だった。反対に『ビジランテ』に関しては、分かり易すぎる、暴力と貧困の看板を背負ったキャラクターを、まるでシェイクスピアの『リア王』のようにまとめる事で、そのキャラクターを深く描くことに成功していた、非常に映画的であったので私はありです。
『エルネスト』もベストテン、ワーストテン両方にランクインしている。これは良くわかる。オダギリジョーの演技で観れば、男優賞受賞必至レベルに凄まじい(残念ながら、2017年は菅田将暉というパワープレイヤーがいたので霞んでしまった)。しかし、チェ・ゲバラの使い方が最悪だった。チェ・ブンブンのルーツに当たる偉人だけに、この使い方に腹が立ってしょうがなかった。
さて、通常映画芸術は大手映画会社のいかにもワーストにランクインしそうな映画は入れなかったりする。それこそ、昨年でいう『テラフォーマーズ
』はランクインしなかったりする。だが、今年は流石に話題作に乏しかったせいか『鋼の錬金術師』を入れてきました。まあ、流石にねぇ國村隼とか、大泉洋とかみちゃうとねぇー。一応山田涼介は、キネマ旬報で新人男優賞を受賞しました。狂ってやがる!
ってことで、今年も映画芸術は通常通り癖の強いベストテン、ワーストテンでした。来年はどんな映画が犠牲になってしまうのだろうか、ハラハラだ。
関連記事
コメントを残す