【ネタバレなし】『ほんとうのピノッキオ』不気味の谷から狂気のチャラ男ピノキオ爆誕!
ほんとうのピノッキオ(2019)Pinocchio 監督:マッテオ・ガローネ出演:Federico Ielapi、ロベルト・ベニーニ、ロッコ・パパレオ、マリーヌ・ヴァクトetc 評価:95点 おはようございます、チェ…
ほんとうのピノッキオ(2019)Pinocchio 監督:マッテオ・ガローネ出演:Federico Ielapi、ロベルト・ベニーニ、ロッコ・パパレオ、マリーヌ・ヴァクトetc 評価:95点 おはようございます、チェ…
主人公、みのり(萩原みのり)は観光地の甘味処でバイトする美人な大学生。しかしながら、彼女は目の前にある不条理には我慢できず、友人がチンピラに襲われようものならそのチンピラに噛み付く。コンパで、嫌な想いをしているのにそれをひた隠しにしてまたコンパに行こうとしている状況にも物申す。通常でなら、空気の読めない人として人間関係が絶たれて終わるのだが、彼女は「美人」という仮面をつけられているため、どんなに嫌なことを拒もうとしても粘着質に彼女をなだめることでその場に留めようとする。
2019年2月、香港政府が逃亡犯条例および刑事相互法的援助条例の改正案提出を発表。これにより、香港市民は自由を求めて大規模デモを行った。警察と市民の間での軋轢は日に日に激しさを増し、Twitterでは警察による催涙弾、放水、暴行の様子が連日拡散されていった。
正直、『DAU. New Man』単体であれば非常に面白い作品だ。まさしく若松孝二の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』のような理想を抱き、己の肉体を鍛錬する者たちがドンドン腐敗していき組織が破壊されて行く様子が生々しく描かれて行く。ソ連の閉塞感というものを捉えるには十分な作品であり、スキンヘッドの男マキシム(Maksim Martsinkevich)がX-MENに出てきそうな人体実験に励んだり、刑務所のような場所で格闘訓練をしたりする場面は視覚的面白さがある。男性的訓練が女=弱い存在に対して搾取して行く様子もよく描けている。その積み重ねが上手いので、終盤の破壊シーンに説得力が帯びていき、抑圧された世界に対する怒りの再現として傑作になっている。
qp COLA a(@Na_Chos_)監督、(株)おくりバント社長 高山洋平(@takayamayohei1)主演で2020年コロナ禍から製作されているTwitter映画シリーズ第3弾『FISHだ!!JOE』。監督が「チェ・ブンブンに分からない映画ネタを仕込もう」と言うことで本作の骨格に『フィッシング・ウィズ・ジョン』が起用された。本作はジム・ジャームッシュ映画初期作品の常連ジョン・ルーリーが、毎回友人と一緒に釣りをするテレビシリーズだ。『FISHだ!!JOE』におけるサイケデリックな音楽や、拳銃でタイを仕留めようとする高山さんの姿はこの作品から来ている。ジム・ジャームッシュやウィレム・デフォー好きながらもこのシリーズは全く知らなかった。面白そうだったので取り寄せて観賞したのだが、とてつもなく狂った内容でした。
アル・カポネといえば、禁酒法時代に酒、売春、賭博で一大組織を作り上げた犯罪王だ。そんなアル・カポネの映画ときいたら、熱いドラマをイメージするだろう。しかしながら、『カポネ』ではひたすら情けないアル•カポネしか描かれていない。歴史に名を刻む人物であっても、情けない引き際はあると語ると同時に、本作ではジョシュ・トランクの陰鬱な精神状態が世界を侵食している。アル・カポネの話なのに、『バートン・フィンク』の世界に紛れ込んだジョシュ・トランク自身が見えてしまっている狂った映画なのだ。
パリのライオン像に向かって煽り運転するバチスト(パスカル・オジェ)、刑務所から出所し彷徨う女マリー(ビュル・オジエ)が激突する。ガール・ミーツ・ガールだ。何故か、マリーのことをストーカーし始めるバチスト。マリーには恋人がいるらしいのだが、彼は何かの陰謀と戦っているらしい。バチスとはその恋人のカバンを奪い、中から地図を見つける。ヘブライ語で描かれた目印、パリの地図にぐるぐると蜘蛛の巣状に張り巡らされたものを見て、これは双六だと妄想を膨らませる彼女たちは、地図を頼りにミッションをクリアしていく。
泥酔夢(1934)DAMES 監督:レイ・エンライト出演:ジョーン・ブロンデル、ルビー・キーラー、ザス・ピッツ、ディック・パウエルetc 評価:80点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 バズビー・バークレーをご存…
従軍看護婦の西さくら(若尾文子)は、陸軍病棟に赴任する。問診で部屋に入ると、欲望にまみれた男たちが舐めるように彼女を見つめている。その夜、巡回で同じ部屋を訪れた彼女は男たちに襲われてしまう。主犯の男はその罪で戦場へ送り出された。彼女の地獄はまだ続く、転属となった病棟では常に怪我人が運ばれてくる。手術を待つ間に亡くなり、手術中にも亡くなり、手術後にも亡くなり、ひたすら男が埋葬されていく地獄。彼女はその地獄のシステムに呑まれていき、男に尽くそうとする。そして、モルヒネに依存する岡部軍医(芦田伸介)に恋を抱く。
主人公ジョニー(クリストファー・ウォーケン)は、デートの帰り道、交通事故に遭ってしまい昏睡状態となる。5年後、目覚めた彼は、人の手を握るとその人の未来や過去が見える能力が備わっていた。マスコミに注目される彼は一応、警察に手を貸してみるが、あまりに凄惨な事件を目の当たりにしゲンナリしていく。そんなある日、彼はPR活動をしている上院議員候補スティルソン(マーティン・シーン)と握手を交わすと、彼が核ミサイルのスイッチを押している未来が見えてしまう。それを阻止しようと、彼は暗殺を企てようとするのだ。