感想

2021映画

【Netflix】『漁村の片隅で』カメルーンのフィッシャーマンはなぜ娘から勉強を取り上げるのか?

#ダダーン

皆さん、カメルーンをご存知だろうか?アフリカ西南部にある国で、ニシローランドゴリラの生息地で有名な世界遺産ジャー動物保護区がある場所だ。なんと、Netflixではそんなカメルーンの映画が観られるのです。タイトルは『漁村の片隅で』。カメルーンの貧しい漁村で暮らす女の子が父親の監視を回避しつつ学校に勉強をするエクストリーム登校映画だ。こんな作品が観られるのはNetflixだけ。

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『ヤクザと家族 The Family』新時代のヤクザ映画と思ったら旧態依然だった。

友人から『ヤクザと家族 The Family』を観てほしいとリクエストをいただいたので観てみました。藤井道人監督は『宇宙でいちばんあかるい屋根』を観た時に、海外の映画祭を意識している監督なんだなと思って、内向きになりやすい日本映画界にとって重要な監督であることは間違いありません。さて、彼がヤクザ映画に挑んだということで観てみたのですが、これがなかなか困った映画でありました。

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【フランス団地映画】『GAGARINE』団地は青かった

カンヌレーベル2020に選出されたファニー・リアタール、ジェレミー・トルイ長編デビュー作『GAGARINE』を観ました。本作は2015年の短編映画の長編映画化であり、パリ郊外にある公営団地シテ・ガガーリンの解体直前に撮影された作品だ。シテ・ガガーリンは1961年に建設、1963年に落成した。ソビエト宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンに因んで命名され、落成式には彼も訪れている。しかし、70年代からフランスの産業構造の変化に伴い、団地を離れる人が増えていき、団地を維持するために移民を受け入れるようになった。そして2019年から解体工事が始まり2020年、完全に取り壊された。本作は、そんなシテ・ガガーリンの最期がドラマチックに描かれた傑作であった。

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『鳩の撃退法』藤原竜也から煌めく胡散臭さを引き出す方法

私も映画好きとしてよく訊かれるのですが、正直「あなたの生涯ベストを教えてください」よりも難しい。というのも、私はあまり俳優で映画を観ることはな異からだ。なので、好きな俳優はほとんどいないのが実情である。特に女優は困る。仕方がないのでエル・ファニングと言ったりして誤魔化している。そんな私にも、積極的に拝みたい俳優は数人いる。ジェイソン・ステイサム、草彅剛、そして藤原竜也だ。彼らが出ていると元気が貰える。観るレッドブルとして出演作が公開されれば、なるべく観に行きます。

さて、今回は藤原竜也The Movie『鳩の撃退法』を観に行きました。

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【ウガンダ映画】『誰がキャプテン・アレックスを殺したか』これぞWCU(ワカリウッド・シネマティック・ユニバース)

新宿ピカデリーで開催中の「エクストリーム!アフリカン・ムービーフェスティバル」でウガンダ、ワカリウッド映画が上映されている。ワカリウッドユニバース2010年作品『誰がキャプテン・アレックスを殺したか』を観ました。

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【ウガンダ映画】『バッド・ブラック』ワカリウッドのウェズリー・スナイプス兼ミヤギ師匠がアメリカ人をコマンドーにする話

かつて、クエンティン・タランティーノは黒人の黒人による黒人のための映画であるブラックスプロイテーション映画を劇場で観て衝撃を受けたらしい。そして、後にブラックスプロイテーション映画の名優パム・グリアを主演に『ジャッキー・ブラウン』を撮った。ウガンダ、ワカリウッドの混沌としたエンターテイメント映画を観た私はまさしくタランティーノが受けた衝撃に近いものを感じている。新宿ピカデリーにて開催の「エクストリーム!アフリカン・ムービーフェスティバル」で『クレイジー・ワールド』の後に観た『バッド・ブラック』も強烈な作品であった。