2021映画

『鳩の撃退法』藤原竜也から煌めく胡散臭さを引き出す方法

私も映画好きとしてよく訊かれるのですが、正直「あなたの生涯ベストを教えてください」よりも難しい。というのも、私はあまり俳優で映画を観ることはな異からだ。なので、好きな俳優はほとんどいないのが実情である。特に女優は困る。仕方がないのでエル・ファニングと言ったりして誤魔化している。そんな私にも、積極的に拝みたい俳優は数人いる。ジェイソン・ステイサム、草彅剛、そして藤原竜也だ。彼らが出ていると元気が貰える。観るレッドブルとして出演作が公開されれば、なるべく観に行きます。

さて、今回は藤原竜也The Movie『鳩の撃退法』を観に行きました。

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【ウガンダ映画】『誰がキャプテン・アレックスを殺したか』これぞWCU(ワカリウッド・シネマティック・ユニバース)

新宿ピカデリーで開催中の「エクストリーム!アフリカン・ムービーフェスティバル」でウガンダ、ワカリウッド映画が上映されている。ワカリウッドユニバース2010年作品『誰がキャプテン・アレックスを殺したか』を観ました。

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【ウガンダ映画】『バッド・ブラック』ワカリウッドのウェズリー・スナイプス兼ミヤギ師匠がアメリカ人をコマンドーにする話

かつて、クエンティン・タランティーノは黒人の黒人による黒人のための映画であるブラックスプロイテーション映画を劇場で観て衝撃を受けたらしい。そして、後にブラックスプロイテーション映画の名優パム・グリアを主演に『ジャッキー・ブラウン』を撮った。ウガンダ、ワカリウッドの混沌としたエンターテイメント映画を観た私はまさしくタランティーノが受けた衝撃に近いものを感じている。新宿ピカデリーにて開催の「エクストリーム!アフリカン・ムービーフェスティバル」で『クレイジー・ワールド』の後に観た『バッド・ブラック』も強烈な作品であった。

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【ウガンダ映画】『クレイジー・ワールド』自称ウガンダのコール オブ デューティ

TwitterではMCU新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を観に行き歓喜の声が多数あがっている。しかし、私が注目している作品はこれではなかった。新宿ピカデリーにて2週間限定で開催される「エクストリーム!アフリカン・ムービーフェスティバル」である。今世界から注目されているウガンダ、ワカリウッド映画3本が日本にやってきたのだ。アフリカ映画は、よく「アフリカ映画」と雑に括られてしまう傾向があり、カンヌ国際映画祭などで上映される映画、特に欧米資本が入った映画は、欧米のオリエンタリズムや社会問題意識を満足させる為だけに存在するような作品が少なくない。ブルキナファソで開催されるワガドゥグ全アフリカ映画祭(FESPACO)はその傾向に対抗し、アフリカ人のアフリカ人によるアフリカ人の為の映画を盛り上げようとしている。だが、そのラインナップをみるとナイジェリアのナリウッド映画、エジプトの大衆娯楽映画が抜け落ちている気がして、なかなかアフリカ各国のローカル映画と出会う機会がない。今回は、ウガンダ映画の解像度を上げるために初日に行ってきました。

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『How It Ends』現実が最悪な終わり方をしているなら虚構は…

世界が日に日に終わりに近づきつつある。それも、よくあるディザスター映画のように強烈な一撃で世界は終わるのではなく、ヌルッと死が近づき、国が白旗をあげているような状態。まさしく、アベル・フェラーラ『4:44 地球最期の日』のような終末を迎えている。映画ももはや現実が虚構を超えてしまっている。では、そんな世界に対する正しいディザスター映画はなんだろうか?虚構で人々の心を癒す世界とはどういったものなのだろうか?新型コロナウイルスがまだ少しも分析されておらず国際的に大きく混乱していた2020年の夏に撮影された『How It Ends』は私に鎮痛剤としての虚構を魅せてくれました。

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『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』忘れ去られた黒人の黒人による黒人のための祭典。

コロナでライブになかなかいけないこのご時世、映画館でライブ気分を味わいたいなと思っているところに『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』が公開された。本作は1969年に開催された伝説の音楽祭「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」のドキュメンタリーだ。1969年というと、想定のキャパを大幅にオーバーし、軍隊まで出動しながらもなんとか成功(?)に終わったウッドストック・フェスティバルが有名ですが、同時期に「黒人の、黒人による黒人のための音楽祭」が開催され30万人も動員した。しかしながら、その映像は諸事情により50年間地下室に埋れたままとなっていた。今回はそんな珍しい映像資料を堪能したので感想を書いていきます。