パーフェクト・ワールド(1996)
A PERFECT WORLD(1996)
監督:クリント・イーストウッド
出演:ケヴィン・コスナー、
クリント・イーストウッドetc
評価:80点
最近は、人にオススメ映画を教えてばかり。
なので、友だちから映画をオススメされると
嬉しい。しかも、それが面白かったり
すると尚嬉しい。
先日、同窓会で「パーフェクト・ワールド」を
オススメされたので早速観てみた。
果たして…
「パーフェクト・ワールド」あらすじ
二人の脱獄囚がいた。二人は、民家に押し入り一悶着
の末、少年を誘拐する。
しかし、道中で二人は喧嘩をしてしまい
一人が相方を殺してしまう。
逃避行の最中、脱獄囚と
少年は仲良くなっていき…
ただのストックホルム症候群映画ではない
クリント・イーストウッドの
精巧な映画作りには惚れ惚れする。
脱獄した二人の男が民家に入り、
少年を誘拐し逃避行するというもの。
先日、「泣ける映画」を紹介したが、
本作も泣ける映画だ。
しかし、観客を泣かせよう、
感動させようとする魂胆チラつかせる
アザとさが無いのが良い。
そこらへんの監督なら、
誘拐犯と誘拐された者の友情を描くとなると、
音楽で盛り上げようとする。
ストックホルム症候群映画にありがちな
エモーショナルな演出を無闇に用意しがちだ。
しかし、イーストウッドは決してそんな通俗な手は使用しない。
逃避行なんて、実際は静かで地味だ。
いつ捕まるかどうか分からない
スリルと裏腹に長閑に時間が流れていくもの。
その空気感を出すために徹底的に
サントラを少なくし、自然の音を大切にする。
だからこそ、ラストのあのシーンで
流れる音楽が逃避行の終わりを強調し、
強烈なカタルシスを生む。
そして、本作が凄いところは、
子どもの可愛さに頼らないところにある。
子どもは悪魔で、
善悪でしかモノを見ない存在として描き、
感情をあまり表に出さないようにしている。
だからこそ、ラストに心が揺さぶられる。
つまり、イーストウッドは
徹底的に感動のトリガーを絞りに絞り、
ラストのラストまで「感動」を取っておくことで、
観客にヘッドショット食らわす
号泣ものの名作に仕立て上げていた。
「パーフェクト・ワールド」を
オススメしてくれた
友だちにありがとうと言いたい。













コメントを残す