ジョイライド 幸せへの道(2022)
Joyride
監督:エマー・レイノルズ
出演:オリヴィア・コールマン、ロックラン・オメライン、チャーリー・リード、イレイン・ケネディ、シェイマス・ケネディetc
評価:55点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
ジョージア旅行の帰りの飛行機でオリヴィア・コールマン主演の映画があると『ジョイライド 幸せへの道』を観た。これがヴィジュアルに反してトンデモ映画であった。
『ジョイライド 幸せへの道』あらすじ
少年モリーは、亡くなった母を偲んで開かれたホスピス支援パーティで寄付金を父が盗んだことに気づく。
モリーは、そのお金を奪い取り、タクシーを盗んで逃げ出すが、後部座席には赤ん坊を連れたジョイが乗っていた。自身の赤ん坊を友人に譲りに行くはずだったというジョイを乗せたまま二人はドタバタ旅に出ることに。モリーの父の執拗な追跡をかわしながら、逃げる道中に2人の間には少しずつ絆が芽生える…
いつしか2人は互いを大切に思うようになり、人生の旅を歩むための幸せな道を見つけ出していく
盗んだタクシーで走り出す少年。君、盗み慣れているよね
日本では子どもが運転する映画にPG12がつく。最近だと、『シング・フォー・ミー、ライル』がこの理由でPG12となった。映倫のサイトでは「未成年の無免許運転の描写がみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。」としっかり明記されている。大抵、子どもが自動車を運転する場面というのは葛藤があって、やむ得ず運転する流れになる。しかし、本作はどうも様子がおかしい。
少年モリーが、酒場でカラオケをしバイブスを上げる。そこへ父親が現れるのだが、母のための金を奪っていることに気づく。父から札束をふんだくり、追いかけっこがスタート。目の前にタクシーがあるので彼は飛び込んだ。通常であれば、タクシー運転手に「行って!」と命令するであろう。しかし、この映画少年がグラセフさながら、自ら運転し始めるのだ。そこには葛藤は一切ない。既に盗み慣れているような手つきで車を運転し始めるのだ。確か12歳だったよなと設定を疑った。そして、このタクシーには赤子とお母さんが乗っていた。お母さんは目を覚ますとびっくりする。少年が運転しているのだから。通常であれば、ここでタクシーに乗っていたお母さんは逃げるだろう。でも、どういうことだろうか、一緒に行動するようになるのだ。そして彼女は、赤子を養子として友人に譲りに行くことも分かってくる。
確かに誰かが、女と男、車があれば映画になるといっていたが、流石に状況が特殊すぎて開いた口が塞がらなかった。しかも、お母さんと共に行動するようになっても普通に少年は運転するし、なんだったら車強盗、その後も行うといったヤンチャっぷりを魅せるのだ。あまりにポスターヴィジュアルの斜め上を行く話すぎて、唖然としているうちに映画は終わってしまった。日本だと現在、ひっそりレンタルが始まったそうなので是非、みなさんの目で確認してみてください。
※IMDbより画像引用