北京オペラブルース(1986)
原題:刀馬旦
英題:Peking Opera Blues
監督:ツイ・ハーク
出演:ブリジット・リン、サリー・イップ、チェリー・チェン、マーク・チェン、チョン・プイetc
評価:80点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のツイ・ハーク映画を鑑賞した。
『北京オペラブルース』あらすじ
辛亥革命直後の激動の中国。私兵を操る軍閥たちが私腹を肥やし、意のままにふるまっていた時代。そんな軍閥のひとり娘として生まれたツォワンは、民衆解放のための地下組織に加担。父親をも敵に回し、京劇(北京オペラ)一座の娘たちを巻き込んで過激な戦いを繰り広げていく。男装の麗人ブリジット・リンの美しさが光る。
ジャンプ漫画のような熱気
本作は、ジャンプ漫画のような作品であり、次から次へと個性的な仲間が集まり軍団を形成し、白髭男爵から鍵やら文書を強奪していく内容である。膨大な登場人物による複雑なアクションが魅力的で、単純に京劇のステージにうっかり立つことになった者がてんやわんやする裏で、白髭男爵に下剤入りの饅頭を食わせてトイレへ向かわせるミッションが行われ、それが失敗したことにより、雪崩れ込むように銃撃戦が始まる。
例え、廊下の左右を軍人に囲まれたとしても、扉を開け、仲間が織りなすつけ刃で九死に一生を得る状況が発生すので、展開が全く読めずに面白い。それでもって、登場人物たちが漫画さながらのオーバーリアクションで軽妙に会話をする。これぞ職人芸であろう。
特に気に入ったのは、椅子に乗りながらズサーっスライドしていきながら銃弾を放つ場面。これは映画史に残る名アクションだと言えよう。
「死ぬまでに観たい映画1001本」関連記事
・【 #死ぬまでに観たい映画1001本 】『愛より強く』死を求めるようにふたりは出会った
・【 #死ぬまでに観たい映画1001本 】『キャット・ピープル』サプライズプレゼントにネコ贈るヤバ男
・【 #死ぬまでに観たい映画1001本 】『The Chant of Jimmie Blacksmith』血みどろ豪州西部劇
・【 #死ぬまでに観たい映画1001本 】『危険な関係(1988)』バレるかバレないか
※IMDbより画像引用