『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2』この呪術廻戦面白い!

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2(1990)
原題:倩女幽魂II: 人間道
英題:A Chinese Ghost StoryⅡ

監督:チン・シウトン
出演:レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ミッシェル・リー、ジャッキー・チュンetc

評価:90点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

昨今、世間では『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』といった漫画が流行っている。これらに接する中で、ふと「こういったアクションが好きなのであれば香港アクション映画、それもキン・フーとかの昔話系を観たら映画沼にハマるのでは?」と思った。そんな中、中国映画香港映画に詳しい(株)おくりバント高山社長が『ビジネス書を捨てよ、街へ出ようプロ営業師の仕事術』の中で『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2』を推していた。1作目は、確かに『死ぬまでに観たい映画1001本』に掲載されるほどの名作であるがパワー不足な気がした。一方で『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2』は前作の比ではない程の進化を遂げていた。まるで『バーフバリ 王の凱旋』さながらの熱量を持っていたのだ。というわけで感想を書いていく。

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2』あらすじ

前作のヒットを受けて製作された続編で、今回ジョイ・ウォンは幽霊ではないが、相変わらずのクラシカルな美しさが作品を支えている。前作の主人公であるツァイ・サンは、忘れ得ぬ美貌の幽霊そっくりの娘チー・フォンと出会い彼女に惹かれていく。そして投獄されているチー・フォンの父を救うべく立ち上がるツァイ・サンだったが、その前に奇怪な魑魅魍魎が姿を現した……。
Yahoo!映画より引用

この呪術廻戦面白い!

ニン・ツォイサン(レスリー・チャン)は不運な男だ、前作では妖怪バトルに巻き込まれ、恋したあの幽霊も失った。そんな彼はいきなり犯罪者に間違えられ牢獄に入れられてしまう。またしても不条理のつるべ打ちに巻き込まれてしまう。どういうことだろうか、例の幽霊シウシンとそっくりな女と出会う。「シウシンさんですよね」と話しかけて見るのだが、「君の名は?」と全く覚えていない。きっと転生したんだとモヤモヤを無理やり消化するニンだったのだが、何故か凄腕の先生と勘違いされ、またしても妖怪大戦争に巻き込まれてしまうのだ。

ここで注目して欲しいのは、時を止めることができる呪術を使ったコメディシーン。ニンは無能だ。折角、呪術を覚えたのに、それを術師に放ってしまう。後ろから、そろりそろり巨大な妖怪が迫ってくる。「どうやって解除するんですか?教えてくださいよ」と揺さぶるが術が解けないと身動きが取れない。そんな彼の目には焦燥が宿る。なんたって、50cm先に巨大な妖怪がいるのだから。ようやくニンは妖怪の存在に気づいて逃げ惑う。そして運よくその妖怪に術を発動し、妖怪|ニン|術師の並びでサンドウィッチ状態となる。さて一つ呪文を間違えれば妖怪が動いてしまう状況でどのように解除するのか、そのサスペンスにワクワクドキドキが止まりません。

また、この呪術廻戦では『鬼滅の刃 無限列車編』における猗窩座&煉獄戦さながら、あまりの強さから勧誘が始まる爆笑アクションシーンがあったり、クライマックスに登場する大仏との戦いでは『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A’s』のクライマックスさながら、術師がそれぞれの術、ハンニャハラミ、パリパリオなどを重ね合わせて撃退していく大団円が待ち受けており、これほどまでにサービス精神旺盛な作品はそうそうみられないなと思いました。

間違いなく、『死ぬまでに観たい映画1001本』に載せるべき映画は続編の『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2』の方である。

ちなみに、チン・シウトン監督は後にセガールがあまりに強すぎるので呪いで殺そうとする爆笑映画『沈黙の聖戦』を撮っているのだが、本作を観たら納得のシチュエーションと言えよう。

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