『ハリエット』アカデミー賞黒人枠の埋め合わせ

ハリエット(2019)
Harriet

監督:ケイシー・レモンズ
出演:シンシア・エリヴォ、ジャネール・モネイ、ジョー・アルウィン、クラーク・ピータースetc

評価:15点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

第92回アカデミー賞で奴隷から女性解放運動家に転身したハリエット・タブマンを演じたシンシア・エリヴォが主演女優賞にノミネートされ、ついでに主題歌賞(『スタンド・アップ』)ノミネートも果たした作品『ハリエット』。前哨戦で全く話題になっていなかっただけに意外だなと思い観賞しました。

『ハリエット』あらすじ


アフリカ系アメリカ人女性として初めて新20ドル紙幣に採用された奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの激動の人生を映画化。「プレイヤー 死の祈り」の女性監督ケイシー・レモンズがメガホンをとり、「ホテル・エルロワイヤル」など映画でも活躍するミュージカル女優シンシア・エリボが主演を務めた。1849年、メリーランド州。ブローダス家が所有する農園の奴隷として幼い頃から過酷な生活を強いられてきた“ミンティ”ことアラミンタ・ロスは、いつか自由の身となって家族と一緒に人間らしい生活を送ることを願っていた。ある日、奴隷主エドワードが急死し、借金の返済に迫られたブローダス家はミンティを売ることに。家族との永遠の別れを察知したミンティは脱走を決意し、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指して旅立つが……。共演は「女王陛下のお気に入り」のジョー・アルウィン、「ドリーム」のジャネール・モネイ。
映画.comより引用

アカデミー賞黒人枠の埋め合わせ

第92回アカデミー賞ノミネートで、「ん?」と首を傾げたノミネートがあった。主演女優賞にシンシア・エリヴォがノミネートされていたのだ。

オークワフィナじゃないんだ。
ってか、助演にルピタ・ニョンゴもいないんだ。

今年は、白人だらけの映画賞となりそうで早くも炎上気味だが、本作の強引すぎるノミネートで火に油を注ぎそうである。

この作品、奴隷から奴隷解放運動家に化けたハリエット・タブマンの伝記映画なのだが、ひたすら無難無難、ひと昔前の伝記映画なスタイルを維持していくので、虚無を極めています。悪いところはないが良いところもない。ハリエット・タブマンは凄い人物なのは伝わるが、教科書をなぞっているだけのようで無味無臭なのだ。明日には忘れそうな毒にも薬にもならず、かといって現代の黒人女性にまつわる問題ともコミットしない。

ところで、そもそも本作は映画祭やらなんかで話題になったのだろうか?優等生過ぎても映画は面白くない典型であり、これがアカデミー賞にノミネートされるのはある意味事故だと言えよう。

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