【ブンブン速報】第76回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞はまさかの『ジョーカー/JOKER』

第76回ヴェネチア映画祭受賞結果速報

遂に発表されましたヴェネチア国際映画祭受賞結果。今回は、なんとまさかのDC映画『ジョーカー/JOKER』が金獅子賞を獲りました。近年、ヴェネチア国際映画祭はアカデミー賞前哨戦と呼ばれ、『ROMA』や『シェイプ・オブ・ウォーター』が獲っている。だから前評判がやけに高く、またコミック映画が受賞するのは歴史的快挙ではあるのだが、それでもやはりハイファ・アル=マンスールやシロ・ゲーラに獲って欲しかったなと思う。それでは結果を発表しよう

コンペティション部門

金獅子賞Leone d’Oro:ジョーカー/JOKER

監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス,ロバート・デ・ニーロ,サジ・ビーツ

『ダークナイト』以来、MARVELの横で苦しんでいたDC映画に光が差したようだ。『キング・オブ・コメディ』を意識した、狂気の悲喜劇はコミック映画であることを忘れさせ、なんとヴェネチア国際映画祭の栄冠に躍り出た!正直、最近アカデミー賞前哨戦化が激しく、通俗すぎる気がするが、これは歴史的快挙だ!

銀獅子賞(監督賞)Leone d’Argento:
ロイ・アンダーソン

作品名:OM DET OÄNDLIGA (ABOUT ENDLESSNESS)
監督:ロイ・アンダーソン
出演:Lesley Leichtweis,BernardiTatiana,DelaunayAnia Nova

『さよなら、人類』で金獅子賞を受賞した完璧主義者ロイ・アンダーソンが監督賞を獲るのは全く不思議ではありません。ただ、他の人に与えてもよかったのでは感があります。

審査員大賞Gran Premio della Giuria :
J’ACCUSE

監督:ロマン・ポランスキー
出演:ジャン・デュジャルダン、ルイ・ガレル、エマニュエル・セニエ

メディア評が最も高かったロマン・ポランスキーの実録スパイ冤罪事件ものが審査員賞を受賞しました。

ヴォルピ杯(男優賞)Coppa Volpi:
ルカ・マリネッリ

作品名:MARTIN EDEN
監督:Pietro Marcello

『Bella e perduta』で注目されている監督Pietro Marcelloがジャック・ロンドンの小説を映画化したもの。労働者階級から作家にのしあがるまでを描いた作品。その苦悩に満ちた主人公を演じたルカ・マリネッリが受賞。彼は『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』の俳優として日本でも知られている。

ヴォルピ杯(女優賞)Coppa Volpi :
アリアンヌ・アスカリッド

作品名:GLORIA MUNDI
監督:Robert Guédiguian,Jean-Pierre Darroussin,Gérard Meylan

子供が生まれ、幸せな家族となるはずが囚人である祖父が帰ってきて大変なことになる作品。

マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)
Premio Marcello Mastroianni:Toby Wallace


作品名:BABYTEETH
監督:Shannon Murphy
出演:Toby Wallace,Ben Mendelsohn, Essie Davis, Eliza Scanlen

重病の少女が麻薬のディーラーと恋に落ちる話。

脚本賞Premio per la Migliore Sceneggiatura:
JI YUAN TAI QI HAO (No.7 CHERRY LANE)

監督:Yonfan

香港アニメーションが受賞!1960年代を舞台に恋の三角関係に巻き込まれる少女を描く。

審査員特別賞:Premio Speciale della Giuria:
LA MAFIA NON È PIÙ QUELLA DI UNA VOLTA

監督:Franco Maresco

シチリアマフィアの歴史を描いたドキュメンタリーが受賞。

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