『台風家族』清き狂気×清き狂気=どす黒い沼

台風家族(2019)

監督:市井昌秀
出演:草彅剛、MEGUMI、中村倫也(中村友也)、尾野真千子、若葉竜也etc

評価:55点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

台風凄かったですね。深夜1時ぐらいに窓が割れそうになるかと思う程に揺さぶる激しさに怯えながら朝を待ちました。若干、こんな暴風雨が朝まで続いて会社が休みになればいいなーと思ったのですがそうはならず。電車は運休となっているが、徒歩出勤のブンブンには全く関係ない状況に涙目です。さて、そんな台風の日に『台風家族』のレビューをアップします。

『台風家族』あらすじ


「箱入り息子の恋」の市井昌秀監督のオリジナル脚本で、草なぎ剛、MEGUMI、中村倫也、尾野真千子、藤竜也らが演じるひとクセある家族たちの姿を、ブラックユーモアを交えて描いたコメディドラマ。鈴木一鉄と妻の光子は銀行から2000万円もの大金を強奪し、行方がわからくなっていた。事件から10年たったある日、いまだに所在がわからない両親の仮想葬儀で財産分与をおこなうため、鈴木家の子どもたちが集まる。どんな仕事も長続きしない長男の小鉄は妻の美代子、娘のユズキとともに10年ぶりに実家へ訪れ、長女の麗奈、次男の京介とともに、空の棺おけを2つ並べた見せかけだけの葬儀を始める。葬儀が終わった頃にインターホンが鳴り、間に合わなかった末っ子の千尋がようやく到着したかに思われたが、ドアの外に立っていたのは千尋ではない、チャラチャラした男だった。長男役の草なぎ、長男の妻役の尾野、父親役の藤のほか、MEGUMI、中村倫也、榊原るみらが顔をそろえる。
映画.comより引用

き狂気×清き狂気=どす黒い沼

元髭男爵相方にして『箱入り息子の恋』『ハルチカ』と一見清い作品に見えて狂気ばかり描く鬼才・市井昌秀監督とMr.一本満足にしてyoutuber、そして数々の伝説を残すアイドル草彅剛が世紀のタイトルマッチ。

新井浩文事件あれど、無事公開されました!キノフィルムズさんの英断に感謝しかない。

ただ、ブンブンが観た環境が最悪で、隣の人がビニール袋くしゃくしゃマン×イビキマン×スマホマンと大惨事だったのでテンションかなり低いです。この手のサイコパスは注意すると逆ギレされかねないので、なかなか言えないんですよね、、、とほほ

さて、本作は予想通り市井監督の狂気がエスカレートしていき、思わぬ着地を果たす。そこに草彅剛の異常な演技が入るので面白くないわけがない。売れない役者という設定の彼は「売れない役者」としての顔を魅せる魅せる。また、youtuber経験を活かしてyoutuberらしい振る舞いを完璧再現するのだ。綾瀬はるかやガッキーにyoutuberをやらせる痛いCMとは訳が違います。なので、草彅剛に甘いブンブンは一本満足!(まさかの一本満足ネタを隠しているところに爆笑でした)といきたかったのですが、脚本が致命的だった。

たしかに伏線はあれど、ほとんどの描写が後出しジャンケンと説明の為の回想ワンパターンなのだ。ギミックは多いが、ホワイトボードに書きなぐったネタを並べているだけ。まるで麺と汁が絡んでいないラーメンのように、要素のアンサンブルができていなかったのが痛かった。

これじゃあ、ただの草彅剛ファンムービーだ。私はその上を!市井監督の限界突破を観たかった。

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