『KINGDOM/キングダム』キン・フーか!これぞ武侠映画

キングダム(2019)
KINGDOM

監督:佐藤信介
出演:山崎賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多etc

評価:80点

アイ・アム・ア・ヒーロー』、『いぬやしき』、『BLEACH』とアクション映画請負人となっている監督佐藤信介。シッチェス・カタロニア映画祭を制覇したり世界でも認められつつあるこのアクション映画監督が今回選んだのは歴史漫画『キングダム』。製作が決まった段階で、だれしも不安を抱いたことでしょう。しかしながら、これが非常に面白かったのです。ってことで書いていきます。

『キングダム』あらすじ


中国春秋戦国時代を舞台にした原泰久のベストセラー漫画を山崎賢人主演で実写映画化。紀元前245年、春秋戦国時代の中華西方の秦の国。戦災孤児の少年・信と漂は天下の大将軍になることを目標に掲げ、日々の剣術の鍛錬に励んでいた。王都の大臣・昌文に召し上げられた漂が王宮へ入り、信と漂はそれぞれ別の道を歩むこととなる。山崎が主人公の信を演じ、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、高嶋政宏、要潤、大沢たかおらが顔をそろえる。監督は「アイアムアヒーロー」「いぬやしき」「図書館戦争」などの佐藤信介。

キン・フーか!これぞ武侠映画

佐藤信介監督は、まさしく本作の信のような方だ。豪傑大味だが、夢に向かって目をキラキラさせながら映画を作っている。確かにブンブンは『いぬやしき』も『BLEACH』はダメダメでしたが、日本で最もアクションを撮れる監督として応援したい。

今回佐藤信介監督が手がけた『キングダム』は、御察しの通り山﨑賢人のオーバーリアクションだったり、この手の映画にありがちな滑ったギャグが鼻につく。しかしながら、それを圧倒的アクションの面白さと熱い知的心理戦でもってカバーする。この人間味溢れる作劇に魂揺さぶられました。

奴隷少年の親友が、国を巡る戦いの末殺される。そこから、國盗り合戦に巻き込まれる信の前に次々と強敵が現れる。敵はどれもトリッキー且つ圧倒的強さで、信を痛めつけるが根性と学習で敵を倒していく。その手数の多さや、ワイヤーアクションの美しさはキン・フーだったり、ジミー・ウォングを思わせる。

また、何百年も国交断絶している山の民との交渉は、一触即発打ち首寸前までいくが、win-winの関係、それも信サイドが6の山の民が4になる絶妙なバランスで交渉成立させていく過程は、ビジネスマン必見の面白さがあります。

確かに大味大衆映画ですが、日本の星であるのは間違いない。日本もしっかりアクション大作作れるようになったのかと感心しました。

↑ONE OK ROCKの主題歌『Wasted Nights』もよかったですよ。

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