【ネタバレなし】『ヘレディタリー/継承』ひょっとしてグァダニーノよりもサスペリア?

ヘレディタリー/継承(2018)
Hereditary(2018)

監督:アリ・アスター
出演:トニ・コレット、アレックス・ウルフ、
ミリー・シャピロetc

評価:70点

アメリカの批評家からメチャクチャ怖い!傑作!と賞賛されており、アカデミー賞のホラー映画枠候補として『クワイエット・プレイス

』としのぎを削りあっている作品がある。それが『ヘレディタリー/継承』だ。《ヘレディタリー/Hereditary》あまり耳慣れない言葉ですが、《遺伝性》という意味です。hereditary disease(遺伝性疾患)みたいな使われ方をする、医学用語だ。日本公開は11/30ですが、ブンブン一足早く観ました。考察したいのは山々ですが、結構厄介な作品なので、ここではネタバレなしで語っていきます。

『ヘレディタリー/継承』あらすじ

おばあちゃんが亡くなった!おばあちゃんとの付き合いで色々揉めていて、複雑な心情が渦巻く家族だったが、一応葬儀を行う。そんな中、ミニチュア作成に励む母は何かの気配を感じ始める。動くミニチュア、謎のメモ、ハトetc…怪奇な現象が段々と家族を蝕んでいく…そして…

『エクソシスト』よりも『サスペリア』

実は、この作品コメディです。感覚としては『サスペリア

』に近い。圧倒的に美しくクールなヴィジュアルと頭から離れない不快と興奮を呼び覚ます旋律の中で、悲鳴と顔芸が炸裂する。どうかしている世界観に背筋がゾワッとし、腹筋が崩壊する程笑えてくる。

巷では2010年代の『エクソシスト』だ!と言われているが、いやいやどちらかというと『サスペリア』だ。ひょっとすると、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノのリメイク版よりも『サスペリア』寄りかもしれない。

若干過大評価されている気もするが、本作が秀作であることは変わらない。これから観る人は二つに気をつけて観てほしい。

1.不意打ちを使わぬ恐怖

ホラー映画は安易にワッと驚かしがちだ。しかし、本作はそのテクニックをなるべく排除して、ジワジワと心に恐怖を植え付けていく。空間、不協和音の使い方で怖さを演出する志の高さが伺えます。

2.ミニチュアの使い方

予告編に出てきたミニチュア。これが、物語を重層的にさせている。これについては時間があればネタバレ考察記事で書きたいポイントだ。かなり面白い使い方をしている。

最後に…

本作は、『クワイエット・プレイス』に次いで今年必見のホラーであることは間違いありません。劇場で観る際は、できるだけ音響の良い映画館で観ることをオススメします。きっと興奮するでしょう。もしかすると、2018年ベストテンに入れたくなる程心に刺さるでしょう。是非、11/30劇場でウォッチしてみてください。

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