『THE RIDER』アメリカで話題の馬映画!新時代のリアリズム

ザ・ライダー(2017)
The Rider(2017)

監督:クロエ・ジャオ
出演:ブレイディー・ジャンドロー、リリー・ジャンドローetc

評価:70点

Air Canadaで『リーン・オン・ピート』と合わせて、アメリカで話題の馬映画『THE Rider』を観てみた。

『THE RIDER』あらすじ

ロデオライダーのブレイディーは落馬して怪我をしてしまう。それ以来、乗馬に対して恐怖症を抱いてしまう。乗馬はできないが、馬に関わる仕事をしていく中で、少しずつ心が治癒されていくのだった…

新時代のリアリズム

落馬し大怪我を負い、乗馬に対して恐怖を抱くようになった男の再生の物語。本作の面白いのは、中国人監督クロエ・ジャオが、実際のロデオライダー、ブレイディー・ジャンドローのエピソードを本人に演じさせているということだ。だから、生傷も落馬動画も全てホンモノ。落馬したことで、《ライダー》としての人生が終わったブレイディー。彼の住む場所は僻地な為、仕事はない。辛うじて、乗馬を教えたり、馬の世話をして日銭を稼ぐ。しかし、人生のやり甲斐を、落馬経験により生まれた恐怖心で潰され、生きる気力が失われてしまっている。淡々と流れる時だけが彼を癒すのだが、完治までの道程は長い。

本作はミッキー・ローく主演のプロレス映画『レスラー』のように地に堕ちた人が、地を這いながら復活を遂げていく様子にカタルシスを感じる作品だ。ただ、『レスラー』とは違い、こちらは半分ホンモノ。それだけに、観る者の心を激しく動かすものがあった。
今や、ARやVR等で仮想と現実の境目が段々なくなってきている。かつて、ロケ撮影すれば、リアリズムだと言われていた時代があった。しかし、今やそれは通用しない。もはや、役者が演じるものは作り物に感じてしまう。しかし、ある人のエピソードを当事者本人に演じさせることによって、そこに新時代のリアリズムが生まれる。『15時17分、パリ行き

』と並び新時代の映画技法の片燐をみた作品でした。

日本公開未定だが、なんらかの形で上映してほしい作品です。

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