未来のミライ(2018)
Mirai(2018)
監督:細田守
出演:上白石萌歌、黒木華、星野源、
麻生久美子、吉原光夫、
宮崎美子、役所広司、
福山雅治etc
評価:90点
監督週間部門の『未来のミライ』。
真後ろの席に細田守監督と
4歳の男の子に扮した主演声優の上白石萌歌さんが(°▽°)温かい拍手に包まれて会場入りのご様子です。
子どもちゃんの描写だけで
あっしは涙がちょちょぎれました pic.twitter.com/I6IMyGq9tt— 林瑞絵 (@mizueparis) 2018年5月16日
そして、「未来のミライ」
舞台挨拶。「下の子が生まれた時にこの映画を着想しました。
作り始めて実質2年。子供達は5歳と2歳になりました。
なので、ほとんど自分が体験したことだと思います」(細田監督) pic.twitter.com/DxjTh8lfmV— 林瑞絵 (@mizueparis) 2018年5月16日
今日から、、、#未来のミライ が公開される。ロッテントマトでは100%なのだが、、、
(信頼できる映画キュレーターMUBIやバラエティ、ハリウッドレポーターが賞賛しているので外国人にはウケるらしい) pic.twitter.com/8D4AjjsChH— che bunbun (@routemopsy) 2018年7月19日
『時をかける少女』、『サマー・ウォーズ』等でポスト宮崎駿と賞賛されている細田守監督。そんな彼の新作が荒れているようだ。カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品され、海外の映画関係者から賞賛された。そしてRotten Tomatoesでは驚異の100%(2018/07/22時点)と高評価を叩き出した。高評価した媒体は、大衆よりの映画誌VarietyやHollywood Reporterだけではない。ハードコアシネフィル向けのVODサイトMUBIからも次のような賞賛の声が上がったのだ。
Unabashedly goofy, occasionally treacly, but often enchanting, Hosoda’s film captures both the elasticity and rigidness of childhood.
ブンブン訳:無邪気で馬鹿げた、時に甘ったるい、しかし魅力的なところが多い細田監督の映画は幼年期の弾性と剛性を捉えている。
しかし、日本では試写会の頃から不穏な空気が漂っていた。ブンブンの周りの映画仲間からは、試写が終わるや否や口々に不満の声が吐露されていた。基本的に、評価甘め、特に試写会後の評価は高めのFilmarks民ですら低評価が続出したのだ。そして迎える公開初日。さらに驚くべき感想が飛び交った。
「『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観にいくと、おまけで『未来のミライ』が観られるよ」
どうやら、2012年からずっと音沙汰がなかった、庵野監督のサグラダ・ファミリアがついに完成の兆しをみせ、その特報が劇場で流れたらしい。と同時に、あまりに『未来のミライ』がつまらないらしい。
親の知らぬ間に子は大きく育っていく。 #未来のミライ
映画「未来のミライ」感想ネタバレあり解説 この映画好きくなぁい!! https://t.co/gfHCaPpZst— モンキー (@monkey1119) 2018年7月21日
話の整合性を何とかして取ろうともがき苦しみました笑 結論から申し上げますと、深く考えないことが大切です… / “【ネタバレあり】『未来のミライ』解説・考察:細田監督が目をつけたのは子供の成長の神秘だった? | ナガの映画の果てまで” https://t.co/RTFqnzowYQ
— ナガ@映画垢🐇 (@club_typhoon) 2018年7月20日
#未来のミライ 鑑賞
怖いよこの映画…テーマは分かるし別に不快ではないんだけど
所々に見え隠れするサイコホラー要素(特にお母さんの言動)が物凄くノイズになる
特に中盤のあるキャラのある言動には本当に戦慄…この映画好きくない https://t.co/cS0VXozF3V— ラリーB (@amgswb2013) 2018年7月20日
そして、ブンブンが参考にしている映画ブロガー、映画ファンの感想も軒並み《否》のベクトルに振れている。彼らの感想をじっくり読みたい心をグッと抑えて(ブログ書き終えたら読むとしよう)、TOHOシネマズ日比谷に向かった。
しかし…これがまさかの大大大傑作だったのだ!
そして嫌いな人が多いのも頷ける。
細田守監督の超個人的な作品で約100分間に及ぶマスターベーション。
そして、到底子供向けとは思えない難解且つトラウマな作品。むしろ、絶賛が多い方が異常なのではと思う程に狂っていた。
なんと驚いたことでしょう。監督は、自分の子育て話。それも数年経ったら忘れてしまうであろう気持ちを一本の中に凝縮させた。そして自分内面にとことん迫っていく様子を、イングマール・ベルイマンの世界と重ね合わせることで凄まじいミクロコスモスを誕生させてしまったのだ。
今日は、そんな怪作『未来のミライ』について徹底解説・考察していきます。後半から、詳しくベルイマン映画と本作との関連性について語っていきます。
ネタバレ記事なので、未見の方は劇場へGO!
『未来のミライ』関連記事
・【ネタバレ解説】『未来のミライ』ベルイマンの『野いちご』から謎を読み解く
・【ネタバレなし】『未来のミライ』決してお子さんを連れて観てはいけない3つの理由
・【ゴーモン特集】『私たちは一緒に年を取ることはない』歪さが『未来のミライ』の構図を解き明かす
・【ネタバレ考察】『未来のミライ』あの建築の意味を考える(短め)
・【ネタバレ考察】『未来のミライ』は実質、官能映画『アイズ・ワイド・シャット』だった!
コメントを残す