クローバーフィールド パラドックス(2018)
THE CLOVERFIELD PARADOX(2018)
監督:ジュリアス・オナー
出演:ググ・バサ=ロー,
デヴィッド・オイェロウォ,
ダニエル・ブリュール,
エリザベス・デビッキ,
チャン・ツィイーetc
評価:80点
SNS時代、企業のリリース情報や噂が直ぐに伝播拡散してしまう時代。サプライズニュースリリースで企業の秘密保持力=信頼性を誇示することがブームになろうとしている。
昨日、映画ファンを似たような事例が驚かせた。忘れた頃にやってくる『クローバーフィールド』シリーズ最新作をNetflixがアメリカ最大級の祭典スーパーボールで発表したのだ。しかも配信日が、、、今日(2/5)だと言うのだ。
映画製作となると何百人、何千人もの人が関わっている。しかもチャン・ツィイーなんて大御所も出演しているのに、全くその日まで新作制作の気配すら感じなかった。つくづくバッド・ロボット・プロダクションズ、そしてNetflixの秘密保持力は凄まじいなと感じた。
そして『クローバーフィールド』シリーズは物語の性質上、ネタバレ厳禁&ネタバレ地雷原という非常に語りづらいシリーズ。それ故に、このサプライズニュースリリースは全世界の映画ファンには喜ばしい出来事だ。一方で、Netflix配信につき劇場での鑑賞は絶望的になり、下手すればDVD化もしない恐れがある哀しい側面も持っている。
さて、そんな『クローバーフィールド』シリーズ最新作を今朝観ました。ネタバレしないで語るが、未見の方はこんな感想を読んでる場合ではない。すぐ観ましょう。ネタバレされる前に。
『クローバーフィールド パラドックス』あらすじ
近未来の宇宙ステーションに集められた世界各国のエンジニア。彼らは、人類発展のため、ある装置を開発していた。実験を重ねるがなかなか上手くいかない。そんなある日、ついに実験が成功するのだが…またしても予想を裏切る作品
まず、『クローバーフィールド』シリーズは毎回、意表を突く作品になっている。一作目は、○○○のスピリットを引き継ぎ、徹底的にリアリズムに拘った○○映画だった。その拘りからお堅い映画誌カイエ・デュ・シネマ ベストテンに選ばれたりもした。二作目は、まさかの密室劇で、徹底した会話によるサスペンスからの《奴》への展開は斬新だった。
三作目はまさかの宇宙が舞台。全くもって『クローバーフィールド』感の入り込む場所がない。そこが狙いだ。観客の思ったような物語が起きないのだ。だからTwitter,Filmarks,IMDb等のレビューを読むとぱっくり賛否両論分かれていた。一作目好きほど酷評している傾向にあった。確かに、本作の9割はB級C級SFホラーなのだから。
『クローバーフィールド パラドックス』は21世紀のフランチャイズ映画に新たな発想を与えたエポックメイキングな作品だったと言えよう。
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