チェ・ブンブンの小説
オールタイムベスト
先日、ゼミのリービ英雄教授と
小説のオールタイムベストの話で
盛り上がったので、
私も10本選んでみました。
どれも面白いので、是非。
もくじ
1.1984
ジョージ・オーウェル
↑アップル社のマッキントッシュ発表CMでもオマージュが捧げられた。
ブラッドベリの「華氏451」も好きだが、
ジョージ・オーウェルの
描く監視社会は本当に怖い。
特にネズミを使った
拷問シーンの描写は、
読んでいて「もうやめて〜」となる。
2.華麗なるギャッツビー
F.S.フィッツジェラルド
私の選ぶ究極のラブストーリー。身分という劣等感を克服して、
好きな女の子に求愛するのに燃えるし、
それ故に哀しい話でもある。
3.砂の女
安部公房
ゼミでも盛り上がったが、安部公房程「日本」を
逸脱した世界を描く作家はいない。
蟻地獄のような砂の空間に
閉じ込めらた男のもがきが
ヒシヒシと伝わる。
映画版も文芸映画として、
最高レベルに良い。
4.希望の国のエクソダス
村上龍
中3の時に学校の課題本で読んだのだが、
今思うと先生トンデモナイチョイスを
するなーと。
SNSで人々か過激化しやすい
世の中だからこそ、
大事な1冊だ。
5.岬
中上健次
ゼミで2回も発表しただけに思い入れがある。
「WOOD JOB」や「溺れるナイフ」
「ディストラクションベイビーズ」は、
中上健次の映画「火まつり」に
影響を受けているが、
その原点はまさに「岬」である。
6.午後の曳航
三島由紀夫
三島由紀夫の小説の中で、エンディングがもっとも美しい。
読むと頭に、
世界が終わる刹那が浮かぶ
芸術品だ。
7.勝手に生きろ!
チャールズ・ブコウスキー
↑「酔いどれ詩人になるまえに」という題で映画化されている。
バイトをクビになりまくるクズ男の
生き様を描いているのだが、
吹っ切れているのでスカッとします。
8.路上
ジャック・ケルアック
僕を海外旅行マニアにさせたのは、「深夜特急」とこやつだ。
ジャズのように即興的で、
荒々しくて旅に出たくなる。
9.由熙 李良枝
ヨーロッパかぶれ故に通常なら
絶対読まない小説なのだが、
ゼミで扱い衝撃を受けた。
朝鮮人でも日本人でもない者の
苦痛、日本語かハングルかと
毎朝、言葉の杖を
選ばねばならぬ苦痛は、
留学経験者にとって共感した。
10.LAヴァイス
トマス・ピンチョン
ただのヒッピー探偵ものと、 思いきや、時代に取り残された
ヒッピーの苦悩を滲ませてくる技巧。
「重力の虹」に比べ読みやすく、
理解も出来たのでこちらに軍配をあげた。
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