ドクター・ストレンジ(2016)
Doctor Strange(2016)
監督:スコット・デリクソン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、
マッツ・ミケルセン、
レイチェル・マクアダムス、
ティルダ・スウィントンetc
評価:75点
「アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー」に参戦が決まった、アベンジャーズ新メンバー「ドクター・ストレンジ」の
単体映画が遂に昨日公開となりました!
※今回はネタバレなしで書くの無理だったので、全力でネタバレします。なので、未見の方はさっさとこのページを閉じてIMAXで観るのじゃ!!!!
「ドクター・ストレンジ」あらすじ
天才神経外科医のスティーブン・ストレンジは不慮の事故で神の手の機能を失ってしまう。なんとしてでも手を治したい彼は、カトマンズの寺院に向かうのだが…VFX,,,10兆点!
まず第89回アカデミー賞視覚効果賞にノミネートした作品群を観て欲しい。1.「バーニング・オーシャン」
2.「ドクター・ストレンジ」
3.「ジャングル・ブック」
4.「ローグ・ワン」
5.「Kubo and the Two Strings」
主役の男の子以外全部CGだと言われている「ジャングル・ブック」や南国での闘い描写が凄い「ローグ・ワン」。
一昔前、それこそ「スター・ウォーズ エピソードⅠ:ファントム・メナス」の時代は全部グリーンバック合成にしたが故に、リアリティがなく酷評されたが、この「ドクター・ストレンジ」は、魔法がテーマだけにどこまでがリアルかどこまでが虚構かが、分からなくなる程、VFXとセット、ロケを絶妙に合成し、それも2010年代に出来る技総てねじ込み、且つ観客が消化不良にならないレベルの大衆性を持たせたこのバランス感覚は10兆点に値するだろう。
マーベル映画の最高VFXは個人的に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」だと思っているのだが、それを超えました!!!!!!!!!!!
ラストバトルシーンの演出
本作終盤、香港を舞台にマッツ・ミケルセン扮するカエシリウスの攻撃をドクター・ストレンジが時間魔法で食い止めようとする場面。
「コヤニスカッツィ」とはフランシス・フォード・コッポラ製作の実験映画で、80分間文明の神秘的な映像をフィリップ・グラスのドープな音楽で台詞もナレーションもなくコラージュにした作品で一度観たら忘れられない代物。これを見事にアクションに取り込んだ点、特に逆再生で動く世界での攻防はどうやって撮り合成したのか気になるほど凄まじかった。
でもストーリーがねぇ…
ただ、これだけ冒険している作品なのだが、ストーリー面はちょっと小物。というよりか事務作業っぽいのだ。だいだい、20分ぐらいドクター・ストレンジを修行させて…おっと、ここで悪役の行動も魅せなきゃね…ネパール、ニューヨーク、ロンドン、香港、行くとこ一杯あるから手短に…おっとギャグも入れなきゃ!みたいな製作者側の2時間以内に収めよう魂胆が見え見え過ぎて、「エイジ・オブ・ウルトロン
」や「シビル・ウォー
」のような次に何が起こるか分からないわくわく感が全然ないのが玉に瑕でした。
それでも、戦闘中にワープで病院に行き、自分の怪我を治し、幽体離脱をしながら敵と戦うシーンの意外性は面白かったし、「インディペンデンス・デイ:
リサージェンス
」に比べたらしっかりした話なんだけれど、やっぱりヒーローとしての葛藤もなく、ドクター・ストレンジが持ち前の高慢さで猪突猛進ヒーローになるのは個人的にダメでした。期待しすぎた分、ちょっと残念だったな~m(_ _)m
お願いだからアカデミー賞視覚効果賞は獲ってね♡
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